フジ社長会見 4月本格始動のSTARTO社の動き「一定の方向性示された」

 フジテレビ・港浩一社長

 フジテレビは26日、都内で定例社長会見を行い、旧ジャニーズ事務所について言及した。今月に入り、マネジメント業務を受け持つ新会社の「STARTO ENTERTAINMENT」が本格始動したが、港浩一社長は「まずは一つの節目を迎えたものと考えています」と語った。

 SMILE-UP.は15日に運営するファンクラブ「ファミリークラブ」を今夏をメドに分社化し、独立を進めると発表した。知的財産権の取り扱い方針も示していた。

 港社長は「当社はSMILE社との対話を通じて、ファミリークラブや版権等の扱いについて適切な対応がなされることを期待していましたが、この問題について一定の方向性が示されたものと理解しています」と評価しつつ、「ただ、分社化されたファミリークラブの資本構成、SMILE社のファミリークラブの株式保有割合、及び版権等の共同保有割合を継承させていく具体的な計画などはまだ明らかにされておらず、引き続き適切に対応されることを求めていく」と語った。

 一方、SMILE社が行っている被害者への補償については「まだ一部にとどまっているので、被害に遭われた方全ての方への補償をできるだけ速やかに行うよう、引き続き求めていきます」とした。

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