米津玄師、朝ドラ主題歌「自分とリンクする部分を拾い上げる」

日本では初の女性弁護士となるヒロイン・猪爪寅子(伊藤沙莉)の奮闘を描く連続テレビ小説『虎に翼』(NHK朝ドラ)。第21回(4月26日)の放送後、情報番組『あさイチ』の「プレミアムトーク」内で、主題歌を担当したアーティスト・米津玄師のコメントが流れた。

米津玄師が主題歌をつとめるNHK連続テレビ小説『虎に翼』

今作で、主題歌『さよーならまたいつか!』を提供した米津。寅子が通う明律大学の男子学生・花岡悟役を演じ、同番組にゲスト出演していた岩田剛典は、曲の感想を求められ「最高ですよ! 朝にぴったりじゃないですか。作品の雰囲気に合うし、映像ともマッチしてて、元気出ますよね」と大絶賛した。

番組にVTRで出演した米津は、「毎朝聴けるような、軽やかかつ爽やかさな何かが必要なんだろうなって。結構夜型の人間なので、自分にとってはチャレンジでした」とコメント。

『さよーならまたいつか!』を歌う米津玄師

台本を読んで印象的だったシーンとして、弁護士を目指そうとする寅子に対し、母・はる(石田ゆり子)が娘の幸せを願い、当時の社会では当たり前の道を選んで欲しいと懇願する場面を挙げた米津。寅子のセリフ「私には、お母さんが言う幸せも地獄にしか思えない」に触れ、「自分も常日頃生きていて、そう感じるときがあるので。そういう自分とリンクする部分を拾い上げながら曲を作っていく作業でした」と、曲作りを振りかえった。

また、歌詞に複数回登場する「100年」という言葉について、「怒ったり悲しんだりする出来事も、とてつもない先になると何も残ってない。すごいちっぽけな出来事だなと思うと、安心できるし救いも感じる」と話し、「誰かが残したものを受け取って、自分たちが誰かに託していく。その連続によって生活や文化は連続していくもので、そういうのが美しいよなって」と、歌詞に込めた想いを語った。

<div class="wp-block-embed__wrapper">VTRを受け、SNS上では「おおぉ朝ドラテーマ曲ご本人の解説が! なんで100年先?と思ってたからありがたい」「米津氏の解説聞けてさらに好きな曲になりました」「やっぱり曲作る人の思考ってすごいな」などの投稿が寄せられ、X(旧ツイッター)では「米津さん」がトレンド入りしていた。

『虎に翼』の放送はNHK総合で朝8時から、NHK BS・プレミアム4Kでは朝7時半からスタート。

文/つちだ四郎

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