Microsoft、「MS-DOS 4.0」をオープンソース化

by 劉 尭

Microsoftは25日(米国時間)、IBMと提携し、MITライセンスの下で「MS-DOS 4.00」のソースコードをGitHubで公開した。

公開に至る最初のきっかけは、イギリスの研究者であるConnor "Starfrost" Hyde氏が、DOS 4、MT-DOSと呼ばれるマルチタスクが可能なDOS(Multitasking DOS)、そしてOS/2の間の関係を文書化することに取り組くもうとしたことから始まる。

Starfrost氏は元Microsoftの最高技術責任者であるRay Ozzie氏とやりとりし、Ozzie氏がLotus在籍時代に入手したDOS 4.0のベータバイナリが含まれていたフロッピーディスクを発見したのだが、この内容はMT-DOSの初期のものであったことが分かり、そこにはibmbio.comに関するソースコードも含まれていたという。

そこでStarfrost氏はMicrosoft Open Source Programs Office(OSPO)に問い合わせ、DOS 4のソースを探すこととしたが、OSPOを率いるJeff Wilcox氏がMicrosoftアーカイブに訪れてもMT-DOSに関するソースコードは発見できなかったという。

しかし、代わりにMS-DOS 4.0のソースコードやドキュメント、ディスクイメージが発見されたため、公開することとなった。Jeff Wilcox氏によれば今後も引き続き探し続け、もし新たな発見があった際は発表するという。

これとは別に、インターネットアーカイブを手伝うScott Hanselman氏、およびエンスージアスト氏のJeff Sponaugle氏は、Ozzie氏のフロッピーディスクからオリジナルのイメージを吸い出すとともに、オリジナルの印刷物も慎重にスキャンを行ない、「v4.0-ozzie」のフォルダ下に置いている。

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