米メルク、通期業績予想を上方修正 抗がん剤キイトルーダ販売好調

Patrick Wingrove

[25日 ロイター] - 米製薬大手メルクは25日、2024年第1・四半期決算の発表に合わせ、同年12月期(通期)の1株当たり利益の予想を従来の8.44―8.59ドルから8.53―8.65ドルに上方修正した。新しい予想レンジの中間値はアナリスト予想の8.56ドルを上回った。がん免疫療法剤「キイトルーダ」の売り上げの2桁の増加が要因。

通期の売上高予想も従来の627億─642億ドルから631億─643億ドルに引き上げた。アナリスト予想では638億3000万ドルとなっている。

第1・四半期の調整後1株利益は2.07ドルとなり、アナリスト予想の1.88ドルを上回った。

収益の柱であるキイトルーダは、第1・四半期売上高が前年同期比20%増の69億5000万ドルで、アナリスト予想(LSEGデータ)の66億6000万ドルを上回った。

ヒトパピローマウイルス(HPV)によるがんを予防するワクチン「ガーダシル」の売上高は、中国での旺盛な需要により14%増の22億5000万ドルとなり、アナリスト予想の22億7000万ドルとほぼ一致した。

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