ハウス野菜の品評会 荒井隆幸さんが「優等」 大和市

「優等」を獲得したトマトを手に喜びの表情

市内の農家がビニールハウスで栽培した野菜の出来栄えを競う「大和市ハウス野菜持寄品評会」(主催/大和市)が4月11日、市役所だれでも広場で開かれ、下和田在住の荒井隆幸さん(55)が最高位の「優等」を獲得した。

この品評会は、農家の技術と農作物の品質向上を目的に、年に一度開催されている。今年はトマトときゅうりで合計10件の応募があった。神奈川県農業技術センターとJAさがみの職員が審査員となり、色つやや大きさの揃いなどを基準に審査を行い、優等と1〜3等の受賞者を決めた。

荒井さんはトマト栽培歴27年で、酸味と甘さのバランスが良いとされる「桃太郎トマト」を栽培している。「田んぼの藁や米ぬかなどを肥料として使用しているほか、セイヨウオオマルハナバチに交配させることで、形が良く美味しいトマトに育つ」と荒井さん。

受賞を受け、荒井さんは「10年以上ぶりの優等。とてもうれしいです」と笑顔で話した。

荒井さんの息子で市消防署北分署に勤める荒井翼さんは昨年、消防職員が消防救助の技術を競い合う「全国消防技術大会」のはしご登はん部門で全国1位に輝いており、荒井さんは「息子に負けないよう、今後も良いトマトを作っていきたい」と意気込んでいる。

荒井さんが栽培したトマトは「荒井さんちのお野菜直売所」(下和田21)で火・木・土曜日の午前10時から販売されている。

荒井さんが栽培するトマト

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