日本勢6人中4人が予選通過圏外 畑岡奈紗、古江彩佳も好相性コースで出遅れ

バンピ―なポアナ芝に苦戦した一日(撮影/村上航)

◇JMイーグルLA選手権 presented by プラストプロ 初日(25日)◇ウィルシャーCC (カリフォルニア州)◇6258yd(パー71)

第1ラウンドを終え、6人が出場する日本人選手のうち4人が予選通過圏外にいる。2022年に当コースで行われた別大会で優勝した畑岡奈紗は2オーバー82位、昨年4位だった古江彩佳は3オーバー99位。世界ランク日本勢上位2人がそろって苦しい出だしとなった。

出遅れの要因として共通して話したのが、ポアナ芝が生えるグリーンの難しさとコースコンディションの悪さ。午前8時21分にスタートした畑岡は前半15番(パー5)の2打目で果敢にピンを狙ったが、グリーンに着弾したボールが奥のペナルティエリアまで転がった。風の影響もあったと振り返り、そのホールはボギーに。「フェアウェイはなかなか転がらないが、グリーンは朝から跳ねる。コースの状態はあまり良くないと思う」と苦戦した。3番は3オンから最後は2m弱のパットを外してダブルボギーにした。

真っすぐに打ってもきれいに転がって行かないグリーン(撮影/村上航)

午後組で出た古江も「“そのまま”転がってくれない」とグリーン上でフラストレーションが溜まった。「フックラインでもジャンプして右に行くのもあった。きれいに転がることを願いたい」と苦笑い。難しさは、昨年以上とも言う。

また、ピンを狙うショットを放つフェアウェイの状況も違うと分析。「フェアウェイの芝の長さが今年はちょっと長め。ファーストカットみたいな感じで打つ感覚じゃないと真っすぐに飛んでくれなかったりする。ピンに寄せられなかったり、グリーンオンできなかったりというのが、きょうスコアをうまく繋げられなかった」要因に挙げた。

ショットがブレた場面もあった(撮影/村上航)

リーダーボードを見れば首位は7アンダーとロースコアも出ている。この日午前組の平均スコアは「71.36」。午後組の平均スコアは「73.00」だった。出場144人の選手のうち60台で回った人数は23人で、そのうち17人の選手が午前中にスタートした。

会場のウィルシャーCCでは、2019年「ヒューゲルAirプレミア LAオープン」と21年「ヒューゲルAirプレミア LAオープン」でいずれも出場した4人の日本勢が全員予選落ちという“悲劇”が起きた。2日目で巻き返しが求められる。(カリフォルニア州ロサンゼルス/石井操)

安定のイメージがあるだけに手を放すシーンは目立つ(撮影/村上航)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン