“21世紀のECM” を牽引するサックス奏者オデッド・ツールの新作がリリース

©Jamie Ellington/ECM Records

今年創立55周年を迎えるECMレコードから、現ジャズシーン注目のサックス奏者、オデッド・ツールの新作がリリースが発表され、先行SG「Renata」が配信されている。

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イスラエル、テルアヴィヴ生まれで現在NYに拠点を置くオデッド・ツールは、伝説のインド人フルート奏者ハリプラサード・チャウラシアに師事したというユニークな経歴を持つ。インドの古典音楽、ラーガの音程の流動性と微音の陰影をジャズの文脈に持ち込み、フルートのような独特の柔らかく美しい音色で世界中のジャズ・ファンを魅了している。前作『Isabela』は、“21世紀のコルトレーン・カルテット”と評された。
 
ECMから2年ぶり3枚目となる新作『マイ・プロフェット』も、これまでの2作と同様のカルテット作品。前作2枚にも参加していたニタイ・ハーシュコヴィッツ(p)、ペトロス・クランパニス(b)に加え、新メンバーのブラジル人ドラマー、シラノ・アルメイダが今作から参加している。各プレイヤーの個性的な声がユニークにブレンドし、「最も静かな嵐」と「最も情熱的なクレッシェンド」の両方を呼び起こすアンサンブル・サウンドを生み出している。

ツールが切り開いた特異な音楽的道、複数の表現形式をシームレスに組み合わせた流麗なジャズ・イディオムをこれまで通り続けながら、即興演奏という瞑想的で高度に集中した領域により深く踏み込み、これまでで最も激しい演奏を披露。
ハーシュコヴィッツの豊かなピアノのスタイルと流暢なテクニックが、ツールならではテナーの音色を渦巻かせ、クランパニスとリズム・パートナーのアルメイダは、バックボーンとメロディの両方を提供し、適応力豊かに演奏を繰り広げている。カルテットはまるで水の中を浮遊しているような心地良い、優雅なひとときを提供してくれる。

■リリース情報

『マイ・プロフェット』
2024年4月25日発売
品番:UCCE-1206

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