メモアプリ「Evernote」日本法人が解散 利用プランの改定に批判相次ぐ

メモアプリ「Evernote」の日本法人であるエバーノート株式会社が4月26日、解散を発表した。4月26日付の官報に解散公告を掲載している。

エバーノート株式会社は2010年6月に設立。近年は、無料/課金プランの価格変更に、国内ユーザーからも批判が相次いでいた。

あらゆるものを記録するメモアプリ・Evernote

Evernoteは、オンライン上で情報を記録できるメモアプリ。2008年にリリースされた。

テキスト以外にも画像や音声ファイルなどのデータや、Webページをクリップして保存でき、スケジュールやタスク機能でプロジェクトの管理やToDoリストの作成もできる多機能アプリとして親しまれてきた。

一方で、近年は同期できる端末台数やアップロード容量の上限を縮小する変更や、利用料金を大幅に値上げする価格改定などが頻出。NotionやObsidianなど競合サービスの躍進も影響した。

2023年1月、Evernoteはイタリアのアプリ開発企業であるBending Spoonsへ売却。

2023年7月には、本拠地のカリフォルニアからヨーロッパへ移転し、米国とチリのほとんどの従業員を解雇されたと報じられていた(外部リンク)。そして今回の日本法人解散に至っている。

© 株式会社カイユウ