いわゆる「生産能力過剰」批判はご都合主義 中国商務部

いわゆる「生産能力過剰」批判はご都合主義 中国商務部

中国商務部。(資料写真、北京=新華社記者/李賀)

 【新華社北京4月26日】中国商務部の何亜東(か・あとう)は25日の記者会見で、最近、西側の一部の国が中国は「生産能力過剰」と頻繁に批判していることに関し、典型的な自己矛盾、二重基準(ダブルスタンダード)で、一種の「ご都合主義」だ。世界のグリーントランスフォーメーション(GX)を阻害し、気候変動対応協力の自信を動揺させ、また企業の貿易・投資協力の決意をくじくものだと表明した。

 何氏は次のように述べた。生産能力問題は経済グローバル化の大きな背景の下、世界の分業と国際市場の現状を十分考慮し、客観的、公正かつ科学的な立場を堅持しなければならない。新エネルギーについて言えば、地球規模で考えて生産能力は過剰ではなく、不足だ。

 現在、グリーン(環境配慮型)、低炭素、環境保護の新エネルギーを発展させることが気候変動に対応する重要な措置だ。新エネルギー製品の需要は伸びており、今後発展の潜在力は巨大だ。中国の新エネルギー産業は負担可能な良質生産能力を持続的に提供し、世界のグリーン開発に重要な貢献をしている。

 関係の国と地域はグリーン開発の旗を掲げる一方で、保護主義の棍棒を振り回している。関係国が世界の新エネルギー市場の需要と中国の新エネルギー産業の発展を客観的、理性的、全面的に捉え、中国の新エネルギー製品が世界のグリーンシフトで重要な役割を果たしていることを公正に評価するよう希望する。

 われわれは市場化の原則堅持を踏まえ、各方面との意思疎通・協調を強め、産業協力を進め、互恵ウィンウィンを実現し、世界のグリーン開発を共同で後押しする用意がある。

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