紀子さま石川へ 金大訪問 被災者支援「子どもの支えに」

能登半島地震の被災者支援に取り組む学生を激励する紀子さま=26日午前11時半、金大角間キャンパス

  ●ボランティアの学生激励

 秋篠宮妃紀子さまは26日、総裁を務める結核予防会の石川県支部を訪ねるため石川入りされた。それに先立ち、午前は金大角間キャンパスを訪れ、能登半島地震の支援活動に取り組む学生らを激励した。珠洲や輪島から2次避難した中学生への学習支援について説明を受けた紀子さまは、大きくうなずきながら聞き入り「一人一人の活動が、子どもたちの支えになると思います」とねぎらった。

 金大では、被災した中学生が金沢市や白山市内に集団避難していた期間、学生ボランティアが授業の補助などを行った。26日は和田隆志学長や、ボランティアに参加した4人の学生らが紀子さまを迎えた。

 紀子さまはボランティアの様子や感想を熱心に尋ね、学生が中学生と一緒にサッカーをしたエピソードなどに笑顔を見せた。最後は「これからもよろしくお願いします」と述べ、今後の支援に期待を寄せた。

 金大によると、皇族が同大を訪れるのは2017年に三笠宮家の彬子さまが訪問して以来、3回目となる。26日午後は金大附属病院で被災地の医療支援を行った医療スタッフと懇談した後、結核予防会県支部を訪ねる。

 元日の地震後は天皇、皇后両陛下が3月22日に輪島、珠洲両市、今月12日に能登、穴水両町をそれぞれ日帰りで訪問し、被災者を見舞われた。秋篠宮さまは2月14日に金沢市の県済生会金沢病院で被災した入院患者らと面会し、今月18日には穴水町を訪れている。

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