三浦市社協 地域福祉「主役は住民」 第5次活動計画を冊子化 三浦市

新冊子=上写真=と吉田市長(左)に計画内容を説明する杉崎さん(中央)、杉山会長

三浦市社会福祉協議会は「第5次三浦市地域福祉活動計画」をまとめた冊子をこのほど発行した。地域社会を構成する個人・団体が主体的に協力し、住みよいまちづくりや地域課題を解決するための指針となる同計画。2024年4月から29年3月までに取り組まれる重点事業などが盛り込まれている。

市社協の杉山実会長と職員は4月16日、市役所を訪れ、吉田英男市長に冊子を手渡した。1996年から策定と改訂を繰り返し、市の「三浦市地域福祉計画」と連動する同計画。いずれも市民や関係機関から聞き取った生活ニーズをもとに策定するが、行政サービスだけでは困難な課題もあるため、公・民が協力して行動する必要があるという。吉田市長は「車で言えば”両輪”で、市も心強い。高齢者や障がい者、児童など地域福祉の各分野で連携していきたい」と思いを述べた。

冊子は全5章で構成。2章では成年後見制度や虐待防止対策といった重点事業を掲載した。また「文字ばかりでは読みづらい」と、3章では「三浦市民の行動計画〜初級編・小地域編〜」と題して「市民活動を探してみよう」「寄付をしてみよう」など、ボランティアをしたことのない人や福祉に関心を持ち始めた人にも興味を抱いてもらいやすいように、イラストや写真を多く用いたり、文字サイズを大きくしたりすることで、見やすい工夫を凝らした。

編集を手掛けた杉崎悠子さんは「小難しくならないように事例もたくさん紹介した。地域福祉の教科書代わりとして、活動に参加する市民が増えてくれたら」と語った。

冊子は400部発行。市社協の安心館などに配架されているほか、ホームページでも閲覧可。

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