【大相撲】琴ノ若 祖父で元横綱の「琴桜」改名に重圧なし「自分が変わるわけではない」

春巡業に参加した琴ノ若

大相撲春巡業が26日、茨城・水戸市内のアダストリアみとアリーナで行われ、大関琴ノ若(26=佐渡ヶ嶽)がプロ入りからこれまでを振り返った。

朝稽古で同じ大関の豊昇龍(立浪)、霧島(音羽山)らと11番を取って7勝4敗。琴ノ若は「(大関同士での稽古は)昨日から。同じ番付でも、特に変わるわけではない」と冷静な表情を見せた。

2015年九州場所で初土俵を踏み、19年名古屋場所で新入幕。順調に番付を上げ続け、看板力士となった。「(角界入りしてから)関取生活の期間の方が長くなった。必死だったので『すぐに三役になった』とか、そういう声も気にならなかった」と当時を振り返る。

夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)から、祖父で元横綱の「琴桜」に改名する。「(改名の)プレッシャーはない。自分(の相撲)が変わるわけではないので。『琴ノ若』のままを望む声もあったけど、先代との約束でもあった」と説明。その上で「(相撲を取る中で)満足はしていないし、今は楽しいと言えない。もっと楽しいと思える時が来ると思うので」と念願の初優勝に向けて、表情を引き締めた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社