注目の「日本好配当リバランスオープンⅡ」が資金流入額で首位を獲得

国内株式型の資金流入額1位は「日本好配当リバランスオープンⅡ」(236.69億円)

国内株式型の資金流入額1位は、「日本好配当リバランスオープンⅡ」だった。同ファンドは、SBI岡三アセットマネジメントが運用する国内株式型の投資信託であり、国内の金融商品取引所上場株式を主要投資対象としている。

そして、日経500種平均株価採用銘柄を予想配当利回りが高い順にランキングし、上位約70銘柄を選定する運用方針を採っている。運用実績のある類似ファ ンド「日本好配当リバランスオープン」は、約19年間で金融危機やコロナショックを乗り越え、設定来で+約282.65%のリターンを上げている(分配金再投資基準価額の設定来騰落率、2024年1月9日現在)。

3月に新規設定され、設定額は約155億円だった。同ファンドは、長期的な値上がり益と安定的な配当収入の確保を目指しており、国内株式への投資を検討する投資家にとって有力な選択肢となりうるだろう。

国内株式型の純資産残高1位は「ひふみプラス」(5965.62億円)

国内株式型の純資産残高1位は、「ひふみプラス」だった。同ファンドは、レオス・キャピタルワークスが運用する国内株式型の投資信託であり、「日本を根っこから元気にする」というコンセプトのもと、国内外の上場株式に主に投資する。

経済の循環や構造の変化、経済の発展段階を総合的に勘案しながら、定性・定量の両面からの調査・分析に基づいて長期的な選別投資を行う運用方針が特徴である。また、株式の組入れ比率を柔軟に変化させる運用スタイルと、成長企業への目利き力を活かした銘柄選定が評価されており、市場環境の変化に応じた機動的な運用も魅力の一つである。

■ひふみプラス

基準価額 6万3055円
信託報酬 1.078%(年率・税込)
純資産残高 5965.61億円

<騰落率>
1カ月 4.83%
3カ月 18.04%
6カ月 20.38%
1年 35.85%

※3月末時点

国内株式型のリターン1位は「日本株厳選ファンド・メキシコペソコース」(10.18%)

日本株厳選ファンド・メキシコペソコースは、三井住友DSアセットマネジメントによって運用される国内株式型の投資信託であり、「ジャパン・バリュー・エクイティ・コンセントレイティッド・ファンド」を通じて、国内の株式の中から割安と判断される魅力的な銘柄に厳選して投資することが主要な運用方針である。

通常時において30銘柄から60銘柄程度に投資することを基本とし、さらに円コースおよび為替取引を活用する6つの通貨コース (ブラジルレアルコース、豪ドルコース、アジア3通貨コース、米ドルコース、メキシコペソコース、トルコリラコース)による7本のファンドから構成されているので、それぞれの通貨価値の変動を利用した運用が可能である。また、信託財産の成長を目指して積極的な運用が行われており、2024年3月末時点での純資産総額は16.68億円となっている。

■日本株厳選ファンド・メキシコペソコース
基準価額 1万8799円
信託報酬 1.7475%(年率・税込)
純資産残高 16.68億円

<騰落率>
1カ月 10.2%
3カ月 32.0%
6カ月 28.1%
1年 90.3%

※3月末時点

山下 耕太郎/金融ライター/証券外務員1種

一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。ツイッター@yanta2011

© 株式会社想研