「席いっぱい空いてたのに」連休目前、SNSに集まる「トナラーおじさん」への迷惑意見“非接触”痴漢増加で心配する声も

(写真・AC)

《クタクタ帰宅で電車に乗ったらまたトナラーおじさん現る》《電車に乗って座ったら数秒後にトナラー(おじさん)が来た周りの席いっぱい空いてたのに…理解出来ない》など、大型連休を前に、SNSでは「トナラーおじさん」というワードが目立ち始めている。

「ほかのスペースが空いているにもかかわらず、近接したポジション(隣)に座ってくる人を『トナラー』と言います。たとえば、駐車場で空きスペースがいっぱいあるのに、あえて隣に止める人、飲食店のカウンターやバス、電車内で、ガラガラなのにわざわざ隣に座る人などです。そのなかでも、とくに『おじさん』だけが強調して分類されてしまったようです。もちろん好意的な言葉ではありません。

電車でトナラーおじさんに『肘で胸をこづかれた』『ガニ股になって太ももを密着された』など、痴漢まがいの行為をされた女性からの声もあり、神経質になっているようです。連休は混み合いますので、注意喚起の意味もあり、書きこみが増えていると思われます」(週刊誌記者)

4月21日、名古屋駅に拠点を構える愛知県警鉄道警察隊に密着した東海テレビが《急増する新たな手口『触らない痴漢』苦心する鉄道警察隊の捜査》との特集を放送した。車内には十分なスペースがあったにもかかわらず、若い女性のすぐ真後ろに体をぴったり寄せて、匂いを嗅ぐなどをしていた男性が警察から「指導」を受ける様子が報道されていた。

このような“非接触”痴漢が、トナラーおじさんの延長線上にあるととらえられているようだ。SNSには《意味もなく顔近づけてきたおじさんもいたし》といった投稿もあった。

「女性を困らせることが目的のトナラーおじさんもいるようです。偶然だったのかもしれませんが、SNSには《ラーメン屋さんでラーメン食べてたんだけど、カウンター席で2人のトナラーおじさんに挟まれてつらかった… 開店直後だったし、店内ガラガラだったのに》という“被害”が寄せられています」(WEB担当記者)

一方で《自由席取っておいて隣に座られたって話でギャーギャー騒ぐ女性側も相当キモいよ》といった反論もあった。勘違いされないためにも、適切な距離をとることが求められる時代なのだ。

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