ヤナセ、フェラーリの取り扱い開始 森田考則新社長「お客さまから頂戴する感動や信頼の輪をヤナセ フィオラーノ モトーリから広げていきたい」

by 編集部:小林 隆

2024年4月26日 開催

フェラーリの新販売拠点「ヤナセ フィオラーノ モトーリ」の開所式を開催

ヤナセは4月26日、フェラーリの新販売拠点「ヤナセ フィオラーノ モトーリ」(東京都新宿区中落合)の開所式を開催した。

ヤナセはフェラーリジャパンとディーラー契約を締結し、ヤナセがフェラーリを専門に取り扱う子会社「ヤナセ フィオラーノ モトーリ株式会社」を3月28日に設立。都内3店舗目のフェラーリ販売店として、東京都新宿区にショールームとサービス工場を併設する新店舗を開設した。ヤナセではこれまでグループ会社のヤナセオートシステムズ関東営業部(埼玉県三郷市)とコミネ(大阪府茨木市)がフェラーリジャパンと契約し、車体補修事業を営んできたが、正規ディーラー事業は初という。

新店舗となるヤナセ フィオラーノ モトーリは、都内の山手通り(内回り)に面し、目白通りと交わる「南長崎一丁目」交差点至近に位置する。店舗の内外装にはフェラーリの最新CIを導入し、フェラーリの世界観を表現する赤を基調としたショールームには、新車および認定中古車「Ferrari Approved」を展示。また、車両の写真やインテリア小物、イタリア製の最高級家具を配したラウンジを備えるなど、ブランドエクスペリエンスを最大限に演出。さらに4つのサービスベイを備えたワークショップを併設し、アフターサービスにも対応する。

都内の山手通り(内回り)に面し、目白通りと交わる「南長崎一丁目」交差点至近に位置する「ヤナセ フィオラーノ モトーリ」(東京都新宿区中落合2丁目27番14号)
開所式当日には296 GTS、ローマ スパイダー、プロサングエが展示された
店内では車両の写真やインテリア小物、イタリア製の最高級家具を配したラウンジを備えるなど、ブランドエクスペリエンスを最大限に演出
4つのサービスベイを備えたワークショップを併設し、アフターサービスにも対応。ハイブリッド車専用エリアが設けられるほか、アライメントテスターなども完備

開所式には4月にヤナセの代表取締役社長執行役員に就任したばかりの森田考則氏をはじめ、フェラーリ・ジャパン 代表取締役社長 ドナート・ロマニエッロ氏、伊藤忠商事 代表取締役 副社長執行役員 機械カンパニー プレジデントの都梅博之氏が登壇して来賓のあいさつを行なった。

森田社長はフェラーリブランドを取り扱うことについて喜び、誇りを感じると同時に武者震いに近い責任感をひしひしと感じていると述べるとともに、「ヤナセは創業以来、クルマをお客さまにお届けして満足していただく、サービスにも満足していただくのはそうなんですけれども、それ以外にお客さまの人生そのものをどうやって豊かにするか、これに腐心してきた歴史がございます。われわれはデジタルの世界を積極的に取り入れておりますが、それをうまく取り込みながらわれわれの強みである人対人の営業スタイルというものを大切に今日までやってまいりました。この方針は今も変わりません。今後、日本のIT社会がどんどん変わっていき、消費者の嗜好も変わっていく中で、特に大切な超富裕層のお客さまが一体どういう生活スタイルで、その中でどういったクルマを求められるのかというのを、生活スタイルまで広げて知っていきたい。そのために、先ほど申し上げた人対人の営業モデルでアンテナを張りながら、具体的にお客さま1人ひとりがどのようなものを求めているのかという価値観に合わせたコトや体験をヤナセグループとして提供していこうというのが、われわれがこのブランドを取り扱いさせていただく最大の理由でございます。これがうまくいった暁には、お客さまから頂戴する感動なり信頼の輪を広げていける。これを東京のこのエリアからどんどん広げていきたいと思っていますし、それが同時にフェラーリの日本におけるブランド価値を間違いなく向上させると考えております」と説明した。

株式会社ヤナセ 代表取締役社長執行役員 森田考則氏

また、フェラーリ・ジャパン ロマニエッロ社長はヤナセとフェラーリが2019年9月に協力したいという意思を共にしつつ、コロナ騒動の影響で進行に時間を要してしまったと振り返るとともに、「ついに今日を迎えることをできましたことをうれしく思います」とコメント。

そして「私たちがこの新たなパートナシップの道に乗り出した理由は、お客さま中心主義、どういう哲学に基づいているかが挙げられます。これからヤナセにとって新たなチャプターが始まります。(店舗責任者である)北沢マネージャー、ヤナセ フィオラーノ モトーリのスタッフの皆さま、フェラーリファミリーの一員として一緒に頑張っていきましょう。フェラーリ・ジャパンはこの新たな挑戦に全力でより添います。改めて心からおめでとうございます」と述べるとともに、開所式当日にショールームに展示していた296 GTS、ローマ スパイダー、プロサングエといった新車モデルはゴールデンウィーク明けから注文できることをアナウンスした。

フェラーリ・ジャパン 代表取締役社長 ドナート・ロマニエッロ氏

伊藤忠商事 副社長の都梅氏は、ヤナセ フィオラーノ モトーリについてショールーム、デリバリーブース、商談コーナーのそれぞれに世界の最高級ブランドとしてのこだわりを垣間見ることができ、フェラーリの唯一無二の価値を象徴する空間となっており、今後多くのお客さまに喜んでいただけるのではないかと確信したとコメント。

また、「先日、フェラーリの75周年記念ビデオを見つけて拝見したところ、“フェラーリは何よりも人によって作られている”という言葉がありました。フェラーリがもっとも大切にし、フェラーリに関わる全ての人を慈しみ、尊敬し、大きなファミリーと考えているという不変の価値観の表れだと思っております。フェラーリ氏はフェラーリに乗って事故にあったレーサーを一生面倒を見たという逸話が残っています。これを見たときに伊藤忠商事、それからヤナセに通じるものがあるなと感じ、これがベストマッチングだということを確信いたしました。ヤナセが日本における輸入自動車販売の大名として築き上げてきた歴史、それから経験を存分に生かして、フェラーリの価値観を体現すると同時に、日本のお客さまへ夢と感動にあふれるクルマのある人生を提供していくというヤナセのモットーが、フェラーリファミリーに参加することによって、ますます発展されるんじゃないかと思っております。伊藤忠商事としても、ヤナセおよびヤナセ フィオラーノ モトーリを全面的にサポートさせていただき、成長と発展を共に歩んでいきたいと思っております」と述べ、あいさつを締めくくった。

伊藤忠商事株式会社 代表取締役 副社長執行役員 機械カンパニー プレジデントの都梅博之氏
ロマニエッロ氏から森田社長にはフェラーリのオフィシャルディーラーである証のトロフィーも贈られた

© 株式会社インプレス