午後3時のドルは一時156.21円、34年ぶり高値 日銀会合後に円安加速

Shinji Kitamura

[東京 26日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から円安の156円前半で取引されている。日銀が金融政策決定会合で政策を据え置いたことで円が売られ、ドルは一時156.21円と34年ぶり高値を更新した。

正午過ぎに日銀が会合結果を発表すると、それまで155円半ばを推移していたドルは上下に大きく変動した後、次第に買いが優勢となって156円台へ上昇した。根強い介入警戒感もあり上値では戻り売りも出たが、勢いづいた円売りはすぐには止まず、1990年5月以来の高値を更新した。

みずほ証券チーフ為替ストラテジストの⼭本雅⽂氏は「円買い介入はまだ実施されない可能性が高い」と予想しているという。円安を強く懸念するような世論の高まりが見られないこと、インバウンドなどを通じた円安メリットを享受できていることなどから「前回介入が行われた22年のように、何か手を打たなければならないといった気運の高まりがあまり感じられない」ためだと話す。

市場では、植田和男総裁が会見で歴史的な円安にどのような見解を示すのか、今後の金融引き締めにどう言及するかなどに関心が寄せられている。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 156.10/156.11 1.0724/1.0728 167.41/167.45

午前9時現在 155.61/155.64 1.0726/1.0727 166.92/166.93

NY午後5時 155.65/155.66 1.0728/1.0732 167.01/167.03

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