ジルーのMLS移籍が確定か 契約は2025年まで、年俸320万ドル

写真:MLS進出が決定的となったジルー ©Getty Images

移籍マーケットに精通しているイタリア人サッカージャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏が、自身のXでミランに所属するフランス代表FWオリヴィエ・ジルーのアメリカMLSロサンゼルスFC移籍が決定したことを明らかにした。

ジルーとミランの契約は今シーズン終了までとなっている。その影響もあってMLSやサウジ・プロフェッショナルリーグのクラブ、あるいは欧州圏内の他のクラブへの移籍の可能性が取り沙汰されていた。

その中でジルーが選んだのはアメリカ挑戦だったようで、3月にはロサンゼルスFCへの移籍でクラブ側と口頭合意。そしてこのほど、正式に契約書にサインをしたという。

契約期間は2025年12月までで、アメリカのスポーツサイト『ESPN』によると、年俸は320万ドル(約5億170万円)。ミランとの契約は今年6月で満了を迎えるため、移籍金は発生しない。

今シーズンのジルーは、ミランではここまでリーグ戦30試合に出場し、13ゴール8アシストを記録。37歳と大ベテランの域にいながらいまだにフランス代表でも活躍しており、通算131キャップ、フランス代表史上最多となる57ゴールを記録している。ケガやコンディション不良がなければ今夏、ドイツで開催されるUEFA EURO 2024にも出場する予定となっており、ロサンゼルスFCには大会後に合流する可能性が高い。

ロサンゼルスFCには2023シーズンまで元メキシコ代表FWカルロス・ベラが所属しており、2019シーズンにはMLS得点王に輝くなど、在籍5シーズンで公式戦通算188試合93ゴール54アシストという卓越した成績を残した。そのベラが退団し迎えた2024シーズンは得点力の低下に悩まされており、ジルーにはそれを解消する役割が期待されているようだ。

また、ロサンゼルスFCには元フランス代表GKウーゴ・ロリスが所属しているため、移籍が実現した際にはレ・ブルーの好守の要が共闘することになる。

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