地元企業で職業体験 福島県田村市の船引高「デュアル実習」調印式 地域を担う人材育成

デュアル実習に向けて決意を新たにする船引高生

 船引高の生徒が年間を通じて職業体験する「デュアル実習」の調印式は23日、福島県田村市の同校で行われた。学校と地元企業、市が連携し、地域を担う人材を育てていく。

 デュアル実習は、キャリア教育の一環で、生徒が通年で週1回、地元企業などに通い、社会で必要な知識や技術、心構えを学ぶ試み。2009年(平成21)年に始まった。今年は2年生7人、3年生24人が参加。スーパーや食堂、工場、介護施設、小中学校など40事業所・施設が協力する。年度末には協力企業、保護者らを招き、実習成果発表会を開く。

 調印式では運営協議会長の白石高司市長と、亀田光弘校長、生徒を受け入れる企業を代表して特別養護老人ホーム「ハッピー愛ランドたむら」施設長の高木大安さんがあいさつした。代表を生徒して大沼陽太さん(3年)が「田村市に貢献できる人材になれるように取り組んでいきたい」と決意を述べた。

 高木さん、亀田校長、実習生保護者代表の猪狩るみ子さんが調印した。

(県南版)

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