Eelumeの全地形型自律型水中ドローン「Eelume Sシリーズ」、困難な海底地形をマッピング

Eelume Sシリーズは、クラスをリードするセンサーを関心領域に近づけることで、超高解像度データを取得し、自律的な海洋空間発見を次のレベルに引き上げる。同社のシステムは簡単に操作できるように設計されているため、複雑なミッション計画や従来の水中調査の制約を気にすることなく、海洋発見に専念できるという。

45kgから65kgまでのEelume Sシリーズは、小型のインフレータブルRIBSや岸からでも簡単に展開・回収が可能。近接撮影が可能な全地形対応AUVは、複雑な水中環境や構造物の3Dフォトグラメトリーやフォトモザイクを撮影する独自な能力を提供する。

他のAUVとは異なり、Eelume全地形AUVは360°のロールとピッチの自由度を持つ。この能力は、丘の斜面、水中構造物、氷の下、船舶、港湾などの水中環境を安全かつ持続的に探査するための大きな運用範囲を開くとしている。

完全または半自律的な水中調査が希望する場合でも、同社のシステムは、綿密な目標に基づいたミッションプランニングとミッション中のデータ処理により、海洋での発見を容易にするよう設計されている。

全地形対応AUVの用途

従来のAUVは10年間利用されてきたが、現在全くアクセスできないか、またはROV(遠隔操作車)を介してのみアクセス可能な水中環境において、環境的に持続可能なAUVの展開を拡大する膨大な未開発の可能性が残っている。

Eelumeの全地形対応AUVは、従来のAUVの用途に加え、近接撮影、海底環境のフォトモザイク生成、写真測量、複雑な海底地形や構造物の水深マッピング、海氷下マッピング、停止・検査機能などの、新しい用途に革命を起こす用意があるという。同社の全地形対応AUVの品揃えは、2人乗りのポータブルユニットを含み、魅力的なコストレベルで超高品質のデータを提供する。

このコミットメントは、海洋データ収集の試みに関連するリスクを軽減し、二酸化炭素排出量を削減し、コストを最小限に抑えながら、海洋空間の理解を深めるという同社の使命と一致するものだとしている。

  • 調査
    AUVのAll-Terrain(全地形対応型)機動性を活用することで、氷床下調査のような複雑な水中調査を、従来の氷床下調査と比較して数分の一の二酸化炭素排出量とコストで簡単に実現
  • エネルギー
    重要で複雑な水中インフラの検査や監視にAUVを利用する運用範囲は、独自機能を適用することで大幅に拡大
  • 防衛
    従来のAUVの運用上の制約を取り除くことで、同社の全地形型AUVは、ISRやMCMなどの防衛用途に画期的な機会を提供
  • 探検
    考古学、海底マッピングで、同社のAll-TerrainAUVは、海の未知なる部分を照らし出し、明らかにする

仕様

(左から)Eelume 300 S、Eelume 300 CS、Eelume 300 CXS
(左から)Eelume 600 S、Eelume 600 CS、Eelume 600 CXS

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