ヘンリー王子が5月の訪英を緊急中止か「安全上の問題で失望」

ヘンリー王子(ロイター)

ヘンリー王子は5月8日に訪英し、英セント・ポール大聖堂でインヴィクタス・ゲーム10周年記念礼拝に参加する予定だったが、ここへ来て緊急中止の可能性が出てきたという。英各メディアが報じた。

ヘンリー王子は2月に英国滞在中の自身と家族の安全確保を巡る英国内務省に対する高等法院訴訟で敗訴したが、それが原因のようだとミラー紙は伝えている。高等裁判所の判決後の4月、ヘンリー王子は100万ポンド(約1億9000万円)という高額な請求に直面している。英国訪問の際に講じられている安全対策にひどく落胆し、判決を不服として控訴していると見られていると報じられた。

エクスプレス紙は関係者の証言として「ヘンリー王子が訪英する際、常に彼の安全がどれだけ確実かにかかっている。インヴィクタス・ゲームの記念式典に出席するかどうかを決める前に、彼の警備チームはセント・ポール大聖堂が適切に保護されているかどうかを確認する必要がある。警視庁によって警護され、ロンドンにいる間は王子の安全確保のニーズが満たされなければならない」と報じている。

同関係者はさらに「ヘンリー王子は英国で家族ともっと多くの時間を過ごしたいと思っているが、セキュリティの詳細に疑問符がついたままではそんなことはできない」と付け加えた。訪英が中止となれば、米モンテシトの自宅からビデオメッセージなどで式典を祝福する見込みだという。

しかし今回はヘンリー王子が一番大事に手掛けてきたインヴィクタス・ゲームの10周年記念式典。参加中止となればまたもや評価を大きく下げることになりそうだ。

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