「ベースアップは3年前の約3倍だが賃上げ率は低く価格転嫁も進める必要ある」定期昇給を含め賃上げを予定している県内企業の割合は約66%【岡山】

岡山県商工会議所連合会が県内の企業を対象に行った調査で、今年度「定期昇給」を含め賃上げを予定している企業の割合は、約66%だったことが分かりました。

岡山県商工会議所連合会が、県内586の企業を対象に行った調査によりますと、今年度、何らかの方法で賃上げを予定していると回答した企業は全体の65・9%でした。

賃上げの内容として、「定期昇給する」は48・1%「ベースアップする」は25・4%でした。(※重複回答あり)

「ベースアップする」と回答した企業は3年前の約3倍に増加したものの、岡山商工会議所の松田会頭は、現状の賃上げ率は低く、価格転嫁も同時に進める必要があると述べました。

(岡山商工会議所 松田久会頭)
「大手企業が、今回春闘において、のきなみ満額回答、あるいは満額以上の回答をだしたところもあったりしますけれども、中小企業においては、そういったところまで至っていない。我々、商工会議所としても、一斉に価格を上げていくことをやろうと」

また、景気が良いと答えた企業から悪いと答えた企業の割合を引いた景況DIは、マイナス8.9と5期ぶりに悪化しました。

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