ソフトバンク・モイネロが痛感する「大人の投球」の必要性「柔軟性みたいなのが必要なんじゃないかな」 27日の〝新本拠地〟初戦に先発

和田(右)の肩をもむモイネロ(撮影・西田忠信)

◆ソフトバンク投手練習(26日、みずほペイペイドーム)

ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(28)が、本拠地の「みずほペイペイドーム」への名称変更後、初戦となる27日の西武戦で(同)で今季2勝目を狙う。

先発転向1年目は開幕から4試合に先発して1勝1敗ながら、防御率1・73。3度のクオリティースタート(6回以上を自責点3以下)と安定感が光る。

26日は本拠地であった投手練習に参加。先発でも中継ぎ時代と同様にストライク先行で三振も狙う投球を目指しており、中6日で臨む西武戦へ向けて「今までみたいな投球を引き続きする」と路線継続を示した。

一方で「先発としてのメンタリティの部分は少し良くなっていかないと」とも強調した。具体的には場面の応じたストライクの使い方だった。長いイニングを投げて同じ打者と何度も対戦する先発と、短いイニングに全力を集中する中継ぎでは違うアプローチも必要だという。

「基本的にストライクは投げてるんですけど、ストライクを投げるって、いいことも悪いこともどっちもあると思う。場面で変えられるような柔軟性みたいなのが必要なんじゃないかな」。8回2失点完投で敗戦投手となった今季初登板の3月30日のオリックス戦(京セラドーム大阪)から感じていたことだった。

「特に2ストライク後の(打者の)アプローチ。日本の選手はどの人もコンタクトをしっかりやってくるイメージがある。それに対して、もっと低い球を投げたり、そういうボールゾーンに投げたり、というような変化はつけていかなきゃいけない」

先発らしい「大人の投球」をする必要性を感じ始めている左腕は、球場名称が新たになった初戦に「特別な日だと思うので、自分の中でもアップデートしたような気持ちで勝てるように投げたい」と臨む。先発として、さらに進化した姿を見せられるか。(鬼塚淳乃介)

© 株式会社西日本新聞社