錦織圭、大坂なおみに続け!日本テニス協会が有望ジュニアの発掘及び育成プロジェクトを継続<SMASH>

日本テニス協会が、「将来のスーパースターの発掘と育成に向けた支援」を目的とした「安藤財団グローバルチャレンジJr.テニス2024」を昨年度に引き続き安藤スポーツ・食文化振興財団と共に実施することを発表した。

同協会では現在、錦織圭や大坂なおみのように世界で活躍する選手が増え、日本がテニス先進国に発展していくことを目指し、多くの選手が世界にチャレンジできる環境づくりを進めている。そしてこのプロジェクトでは、11歳を中心としたU12世代を対象に、有望選手の発掘及び育成に取り組んでいる。

発足した昨年度は、ジュニア期から世界で活躍するためのノウハウを身に付けるため、国内外で活躍したコーチによる指導や座学を行なった。そして今年度は、年3回の国内キャンプの他、海外遠征やアメリカの大会出場を通してグローバルマインドも強化していく予定だ。
2023年度の参加コーチからは、以下のようなメッセージが届いている。

■本村剛一さん(全日本選手権4度優勝、全豪OP出場):日が経つにつれて指導者と子どもたちの距離がとても近くなり、何でも話し合える素晴らしい関係になっています。今でも数名の子どもたちとはSNSでやり取りをしながらコミュニケーションをとっています。テニスがうまくなるように指導することはもちろんですが、キャンプを通して様々な面で周りのことに気遣える選手に育ってもらいたいと思います。

■浅越しのぶさん(世界ランキング元21位、全米オープン8強):普段の練習相手とは違う選手が全国から集まり、一緒にセミナーやオンコート練習、測定、トレーニング、寝食を共にし、コート上だけではなくたくさんのことを学べるとても刺激的な3日間のキャンプです。初めて学んだこと、レジェンドコーチからのアドバイスをもらって刺激を受けて、今までの意識からレベルアップした様子が感じられました。人間力、想像力、好奇心を育み、自身の個性と合致させ、さらなるレベルアップに努めてもらいたいと思います

■中山芳徳さん(日本テニス協会強化本部ナショナルチーム女子ジュニアヘッドコーチ、ワールドジュニア女子代表監督):各分野のエキスパートの講師による講義や元プロのトークセッション等を通して多くの知識や感性を学び、将来多くの人に応援されるチャンピオンになるための第一歩となるキャンプです。オンコートのプログラムでは、レジェンドコーチやフィジカルコーチからU11に必要なゲームやスキル、運動能力開発を行い、テニスの楽しさを再認識する中で、夢が目標にかわる素晴らしい機会になると思います。これから目標に向かっていく中で、多くの上手くいかないこと、思い通りにいかないことと向き合うと思いますが、考える力とテニスが好きだという気持ち、そして多くの仲間の支えによって必ず乗り越えられると信じてほしいです!夢はかなう!!

構成●スマッシュ編集部

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