川口春奈『9ボーダー』初回から過去最大級の“松下洸平沼”出現も今後避けられない出番減 内容てんこ盛りのパンパン感

川口春奈、松下洸平 (C)ピンズバNEWS

川口春奈(29)主演の連続ドラマ『9ボーダー』(TBS系/金曜よる10時)の第2話が、4月26日に放送される。川口たち三姉妹の物語のはずなのだが、初回放送後、視聴者の間では松下洸平(37)ばかりが話題になっていた。

同ドラマは、39歳の長女・大庭六月(木南晴夏/38)、29歳の次女・七苗(川口)、19歳の三女・八海(畑芽育/22)という、各年代の“大台”を迎える前のラストイヤー(9ボーダー)の三姉妹が、モヤり、焦りながら、自分の生きる道を模索していくヒューマンラブストーリー。4月19日放送の第1話はテンポよく三姉妹の物語が展開されたが、最後に持っていったのは松下だった。

その日の内容は、飲食業のトータルプロデュース会社で働く七苗は、仕事に打ち込むあまり恋愛からも遠ざかっており、気づけば周りがみんな結婚し家庭を持つ状況になんとも言えないやりきれなさを抱えていた。そんなある日、実家で銭湯を営む父が突如失踪したことを機に、七苗、夫と別居生活をしている六月、浪人生の八海が集結する。

その後、七苗はバルで働くコウタロウ(松下)に出会うが、店主のあやこ(YOU/59)からコウタロウが記憶喪失だと聞いてとまどう。一方、八海はエリート商社マン・立花祐輔(兵頭功海/26)から結婚を申し込まれるも、片思いしている七苗の幼なじみ・陽太(木戸大聖/27)への想いを捨てきれない。また、六月は夫との別居生活を改善したいと思っていたが……という展開。

「路上で歌声を披露したり、缶ビール1本で酔って七苗の肩で寝てしまったり、満開の桜の下で七海を励ましたと思ったら、《俺のこと好きになっていいよ。俺もきっとキミを好きなる》と口説いて、さりげなく指をつないだりと、初回から松下のあざとさが全開でした。

松下は23年4月期放送の『合理的にあり得ない』(フジテレビ系)以降、癒やしキャラを多く演じて、松下沼を大量発生させていますが、今回はあざとさがさらにパワーアップ。記憶の失い方があいまいだったり、ツッコミどころだらけな設定も気にならないようで、松下が主役かと勘違いするほどの反響の多さでした」(ドラマライター/ヤマカワ)

■松下洸平の出番は減少か

X(旧ツイッター)上でも、《松下洸平のプロモーションビデオかのように女子の夢を詰め込んでる》《とにかくもうあざとすぎんか!?唐突に沼に突き落とされた》《松下洸平にいろんな設定をのっけて夢みせてくれてありがとな!と思った。 大人の少女マンガって感じ》など、最大の松下洸平沼が出現したようだ。今後は安泰に見えるが、懸念もあるようだ。

「本作は、あくまで三姉妹の物語であるということです。バツイチの恋、結婚のプレッシャー、生きがいの3本のテーマ立てで、主役は次女の川口ですが、姉(木南)と妹(畑)のテーマもあり、けっこうてんこ盛りです。今後は初回ほど松下フィーチャーとはいかないでしょう。またテーマ自体、新鮮味があるものではないので、松下不足に陥ったときに視聴者が離れないか心配です」(前出のドラマライター/ヤマカワ)

初回の平均世帯視聴率は6.7%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、松下の魅力で出だしは集客に成功したが、今後の展開次第でどう転ぶか分からない。初回ラストの胸キュンシーンのあと、「この時は思いもよらなかった。まさか彼にあんな秘密があったなんて」という川口のモノローグがあり、不穏な予感も匂わせているが、今後も松下をうまく活かす展開を期待したい。

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