カーボンニュートラル 市が子ども向けマップ 「実現には共有必要」 厚木市・愛川町・清川村

子ども向けロードマップの表紙

厚木市は、2050年カーボンニュートラル実現までの道筋を示すことを目的に、子ども向けカーボンニュートラルロードマップを作成したと4月16日に発表。カーボンニュートラルに関する子ども向けロードマップ作成は全国初という。

2050年にカーボンニュートラルを目指すことを表明している厚木市は、実現には世代を超え未来を担う子どもたちとの目標の共有が必要であると考え、子ども向けロードマップを活用することで、学童期からカーボンニュートラルの必要性について理解を深め、行動変容につなげていきたいとしている。

完成した子ども向けロードマップは、カーボンニュートラル実現までの道筋を示すことを目的に、市が23年3月に作成した「厚木市カーボンニュートラルロードマップ」を、小中学生でも理解できるように子ども向け版として新たに作ったもの。

内容は、地球温暖化の原因やカーボンニュートラルが必要な理由などを解説をはじめ、日頃から取り組める行動やカーボンニュートラルに関するクイズなどを掲載。「画像や色彩を豊かにして視覚的に楽しめるようにするとともに、読み手を飽きさせないようにストーリー性を持たせた」など、工夫が凝らされている。

市はこれを、市内のカーボンニュートラル情報を集約した「カーボンニュートラルプラットフォーム」に学習コンテンツとして掲載し、環境学習講座などの資料として使用するほか、小中学生に配布されているGIGAスクール端末から閲覧できるよう、教育委員会を通じ資料提供を予定している。

市は、「調べた限りでは、カーボンニュートラルに関する子ども向けロードマップ作成は全国初」とし、「目標達成に向けて歩を進めたい」としている。

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