梅雨かと思うほど雨が続く今年の春 雨の日の洗濯の極意をプロに聞いてみた【鹿児島発】

2024年の春、鹿児島県内は雨の日が続いている。4月の日照時間は平年に比べても6割ほどと、晴れ間が少ないことがデータに表れている。雨が続くと毎日悩ましいのが洗濯だ。そこで、洗濯のプロに雨の日の洗濯についてポイントを聞いてみた。

どう洗う?臭いのもとになる汚れ

雨の日の洗濯は部屋干しが多くなるが、乾きにくく、生乾きの臭いが気になるもの。

鹿児島県内で唯一、クリーニングアドバイザーの資格を持つ栫(かこい)和嗣さんは、臭いのもととなる汚れを落とすには、洗い方のポイントが3つあるという。

1つ目は、肌着や靴下など直接肌にふれるものと、そうでないものを分けて洗うこと。

直接肌にふれるものは皮脂がついて雑菌が繁殖しやすいため、洗濯するときに「酸素系漂白剤」も入れると臭いの軽減になるそうだ。

2つ目のポイントは、洗濯機に洗濯物を詰め込まないこと。

栫さんは「洗濯物の量は8割で、しっかりと洗うことが大切」と話す。

そして最後のポイントは、汚れがひどかったものを先に一度水洗いをすること。このひと手間を加えて、洗濯物を絞った後に洗剤を入れて洗うと洗浄力がアップするそうだ。

部屋干しで大事なのは“風通し”

「部屋干し」についてもポイントを聞いてみた。臭いの軽減のために、「すぐ干すこと」が大前提としたうえで、風通しをよくするためには、できるだけ接着面をなくすように干すことが大事だと教えてくれた。

たとえば、厚手のズボンは裏返しにしたり、フードの付いた服は100円ショップなどにある専用のハンガーを使ったりすることで、接着面が減り、乾きやすくなるそうだ。

また、部屋干しのポイントを「室内環境」というところにまで広げてみると、空気の滞留を防ぐために扇風機やサーキュレーターを使って、しっかり風を循環させてあげると乾きやすくなるという。

鹿児島県内はゴールデンウィークにかけても雨の日が続く予想となっている。洗い方や干し方のポイントをしっかり押さえて、雨の日の洗濯とも上手に付き合ってほしい。

(鹿児島テレビ)

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