米格安航空のJetBlue、機内エンタメに「ウォッチパーティ」機能を導入。家族やグループの体験を向上

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米格安航空会社のJetBlueは、乗客向けの新しい機内エンターテイメントプラットフォーム「Blueprint by JetBlue」の導入を発表した。そのなかでも面白いのは、家族や友人らのグループでの旅行の際に、最大6人で同時に映画やテレビ番組を視聴できる「ウォッチパーティ」機能が含まれているところだ。

ウォッチパーティといえば、動画ストリーミングサービスにおいて離れた場所にいる複数のユーザーが互いにコメントを投稿し合いながらひとつの動画コンテンツを同時視聴するしくみ。ゲーム配信プラットフォームのTwitchが早くから導入しており、今年3月まではTwitchの親会社であるアマゾンもAmazonプライム・ビデオに同機能を提供していた。

JetBlueのウォッチパーティ機能は、最大6つの座席の端末画面を共通表示し、映画やテレビコンテンツを同時視聴可能にする。再生や一時停止はどの座席からでも行うことができるため、トイレなどのために一時停止ボタンを押せば、他の座席でも再生が停止するしくみだ。

ウォッチパーティを開始するには、グループのうち誰かひとりが端末画面から自分の名前でログインし、任意の動画コンテンツの画面に移動して「ウォッチ パーティー」ボタンを押す。すると、残りの5人を招待することが可能になる。

Image:JetBlue

もちろん、機内で騒ぐのはあまり良くないが、仲間どうしで同じコンテンツを視聴してあとで感想を言い合えるだけでも、退屈な飛行機の旅が楽しくなるかもしれない。JetBlueは米国内および南米、大西洋路線を展開している。日本へのフライトはないが、日本航空と提携しており、乗り継ぎなどで利用することもあるかもしれない。

「Blueprint by JetBlue」では動画ストリーミングサービスのPeacockが独占ストリーミングパートナーになっており、乗客は豊富なコンテンツから好みのものを選んで視聴することが可能だ。

なお、乗客の視聴履歴はサーバーに保存され、視聴中に空港に到着して中断した場合も、別のフライトで続きから視聴することができるという。また乗客ごとの視聴履歴から、おすすめのコンテンツを推奨する機能もある。

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