「暴言にもほどがある」鹿児島県鹿屋市長、ヘリ事故めぐり笑いながらの失言に「命を何だと思っている」批判殺到

鹿児島県鹿屋市の中西茂市長(写真・共同通信)

「事故後のすぐの写真だから値打ちがあるんじゃないでしょうか。えへへへ」

鹿児島県鹿屋市の中西茂市長(70)の発言が大炎上中だ。

問題発言があったのは4月23日、海上自衛隊鹿屋航空基地の70周年を記念した、切手シートの贈呈式でのこと。社会部記者が言う。

「記念切手シートには、20日に潜水艦を探知する訓練中に墜落した、海上自衛隊の哨戒ヘリコプター『SH-60K』2機と同型機の写真が掲載されていました。隊員8名のうち1名が死亡し、残り7人の捜索が続いています。

切手シートを作成した日本郵便や、鹿屋航空基地の幹部らが25日からの販売を前に、鹿屋市役所を訪問しました。20日に墜落した海自哨戒機の行方不明者の捜索に、鹿屋航空基地からもP-1哨戒機が加わっていることが報告されたなかで、切手シートが中西市長に渡される場面で、問題発言が起こりました」

中西市長は、海自幹部に「今回、事故を起こした飛行機はどこにある?」と聞き、幹部が場所を示すと「あっ、これ」と言った後に、冒頭の発言を笑いながら放ったのだ。

その後、中西市長は発言を取り消し、24日、鹿屋航空基地を訪れ、直接、謝罪したというが、SNS上には、「辞めろ」コールが次々に投稿されている。

《これは流石に辞職もんだろ》

《は?自衛官の命をなんだと思ってるの?まだ見つかっていない隊員だっているんだよ》

《行方不明となっている自衛隊員のご家族は中西市長の無神経な発言をどれだけ不快に思われるでしょう》

《笑いながら良く言えたもんだな…胸糞 どんな気持ちで言ったんだろ値打ちって‥ 亡くなった人もいるのに 発言取り消したって無駄 言ってしまった事は事実なんだから…》

《暴言にも程がある。ましてや海自のお膝元、鹿屋市の市長とか。中西茂は市長を辞職せよ》

《あなたはあまりにも不謹慎極まりない ニヤけながら「価値がある」とかあまりにも遺族の方々へ失礼であります。このような方は鹿屋市長として認められない。即刻辞職してください》

中西市長の任期は2026年2月4日。あと1年9カ月あまりもある。市長を辞めさせる方法には、リコールがある。地方自治法第81条第1項において、「選挙権を有する者は、その総数の3分の1以上の連署をもって、その代表者から、選挙管理委員会に対し、解職の請求をすることができる」とある。解職の請求があった場合は、提出された署名の精査をおこなった後、地方自治法施行令の規定に基づき、60日以内に市長の解職の賛否投票がおこなわれる。地方自治法第83条においては、「解職の賛否投票において、過半数の同意があったときは、その職を失う」とあり、投票により、過半数が賛成すれば、市長を失職させることができる。

鹿屋市民は、今回の心ない失言をどう判断するのだろうか。

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