「正露丸」で試験記録を改ざん「キョクトウ」に業務停止命令23日間 富山県

整腸剤「正露丸」などを製造する富山市の医薬品メーカー、キョクトウに業務停止命令が出されました。業務停止は4月30日から23日間です。

富山県によりますと、キョクトウは製造した「正露丸(せいろがん)」の試験結果で、有効成分の一種、ロートエキスが承認規格より少なかったにも関わらず試験記録を改ざんして出荷していました。

試験記録の改ざんは、2021年12月以降複数回あり、責任者レベルの指示で行われていたということです。

キョクトウでは、おととしの富山県の調査をきっかけにこの記録改ざんを含む複数の違反が明らかになりました。

違反は、2003年ごろからおととし7月まで4品目に及んでいます。

キョクトウは、法令遵守より製造の継続と出荷を優先する企業風土が、不適切製造の一因だとして再発防止に真摯に取り組むとしています。

問題のあった「正露丸」のロットは、おととし9月に自主回収されていて、重篤な健康被害を発生する恐れはなくこれまで健康被害の報告もないということです。

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