『マイ・スイート・ハニー』主人公チホを演じたユ・ヘジン インタビュー公開

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5月3日(金・祝) より公開される映画『マイ・スイート・ハニー』より、ユ・ヘジンのインタビューが到着した。

本作は、ユ・ヘジン演じる仕事中毒の製菓会社研究員チャ・チホが、何事にもポジティブなシングルマザーのイ・イルヨンと出会ったことで、初めて恋を知る物語。

1997年の映画『ブラック・ジャック』でデビュー以降、『ベテラン』『梟ーフクロウー』『コンフィデンシャル:国際共助捜査』など、様々作品に出演しているユ・ヘジン。本作では初のラブコメに挑戦し、第28回春史国際映画祭の審査委員特別賞(俳優部門)を受賞している。

──本作出演のオファーを受けた際のお気持ちと、最初に脚本を読んだ際の感想をお願いいたします。

『ワンドゥギ』という作品を観て、イ・ハン監督の作品に関心を持っていましたが、ちょうど『マイ・スイート・ハニー』のシナリオを受け取りました。ファン・スンウォンの小説『ソナギ(にわか雨)』を想起させるような純粋さもありながら、おもしろかった。傷を抱えた男女のロマンスがどう描かれるのか気になり、穏やかな微笑を浮かべるような物語が心に染みたんだと思います。シナリオを興味深く読みました。

──本作でラブコメディに初挑戦され、ユ・ヘジンさんの新たな一面を観ることができました。チホという役を演じるにあたって、まずどのように役作りをされたのでしょうか。また、チホさんとご自身との共通点はあると思いますか?

物語に入り込むと、キャラクターが自然とできてくる方です。現実感覚というものがまったくないチホが恋に落ちて、ときめきと痛みを感じるのですが、初めて感じるそういう感情にどう反応するのか考えているうちに、自然とキャラクターができてきたんだと思います。相手と手をつなぎたくてしょうがないのに、つなぐまでものすごくドキドキした記憶や、一緒にいて別れた途端また会いたいような感情を思い起こしながら、チホを作り上げました。

──演じるにあたって難しかった点、苦労された点がありましたら、教えてください。

チホは現実感覚がなく、社会性も不足していますが、イルヨンがチホを“なぜ”好きなのかという疑問を感じさせてはいけないと思いました。ですから、現実感覚はないけども、イルヨンが十分愛するに値するキャラクターにしないといけない。そのバランスを考えました。イルヨンが一目ぼれするような、チホの純粋な魅力をどう表現するか、ずっと考えていました。

──チャ・チホを演じる上で、監督から何か注文はありましたか? またアドリブはどの程度入れられましたか?

作品の準備をしながら、演出するイ・ハン監督の実際の姿をいろいろ参考にしました。監督は本当に純粋で、まるでチホのような感じなんです。だからこの映画が人間味の感じられる映画になったんだと思います。

──キム・ヒソンさんとの初共演は、いかがでしたか。

愛の物語なので、相手方の俳優との相性がとっても重要な作品なんです。キム・ヒソンさんの性格の良さはよく聞いていましたが、現場で会ってみると、びっくりするぐらい、相手の俳優を居心地よくしてくれます。スタッフたちも、ミーアキャットみたいにいつもキム・ヒソンさんを待っていました(笑)。キム・ヒソンさんの明るいエネルギーのおかげで、私もいい影響をたくさん受けた気がします。

──キム・ヒソンさんとのシーンでもっとも印象的だったシーンと、その理由を教えてください。

映画の中で、イルヨンとチホが別れる場面があります。イルヨンが別れようと言って人波の中に入っていくシーンの撮影で、私が大泣きしました。モニターを見ながら、私も監督もヒソンさんも涙を流したのを覚えています。シナリオには「人波の中に消えていくイルヨンを見る」と書かれていたのですが、私がチホになって考えてみると、その感情はただ眺めているのでは収まらず、座り込みました。純粋な愛を感じた場面でした。

──その他のキャストの方々や監督との現場でのエピソードで、印象に残っているものを教えてください。

ドライブインシアターでの撮影場面は、NGが何度も出たんですが、笑いながら楽しく撮影した記憶があります。露出は避けたい方なのですが、この場面では私がちょっと積極的にアイディアを出しました。チホのような純粋な人が慌てふためく姿を見せるとおもしろいだろうと思ったんです。ズボンが脱げて慌てるチホの姿がうまく撮れたと思います(笑)。

──本作ならではの魅力は何だと思われますか?

『マイ・スイート・ハニー』は刺激的でない、本当に純粋な愛の物語を描いた映画です。日本の観客の皆さんも見て共感できる、温かく純粋な物語という点が、この作品の最大の魅力だと思います。

<作品情報>
映画『マイ・スイート・ハニー』

5月3日(金・祝) 公開

公式サイト:
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