ゴールデンウイークのボランティアは…被災者に届かない情報も…

ゴールデンウイークのボランティア増加に対応するため輪島市では、きょう、受け入れ準備が進められました。

一方、被災者からはボランティアに関する情報がうまく伝わっていないという声も聞かれます。

午前9時の輪島市内。

きょうからゴールデンウイークにかけてのボランティアの受け入れに向けて社会福祉協議会の職員らが受け付け会場や作業道具などを準備していました。

輪島市ではこれまで毎週金曜日から日曜日のみボランティアを受け入れていましたが、ゴールデンウイーク期間は毎日受け入れます。

きょうはボランティア40人を受け入れ、完成した仮設住宅に、入居予定者に合わせた物資を運び込みました。

こうしたボランティアが行われる一方。

先週ボランティアの申し込みをした能登町・白丸地区に住む干場和子さんです。

「これも私ですよ。この重たいの」

津波で全壊した家の横に積まれた家財やふすま、畳などは、1人で片付けたと話します。

避難所にいる時は、ボランティアに関する情報をあまり把握できていなかったといいます。

「たくさんの人が増えてきたのでテレビもよく見られない状態。」

「(新聞も)毎日見てるってわけでもないから、一番肝心なその日が抜けてるってことも無きにしも非ずですね」

これまで、町の情報は家に届く広報誌で確認していましたが、避難所では、たくさんある情報の1つとして埋もれていたといいます。

干場さんは1人で片付けているところ、たまたま通りかかったボランティアの声掛けによって申請が必要なことを知りました。

「一番いいのは言葉で短めで言ってくれた方が一番ありがたいかね。いちいちきちんと読んでる人でいったらほとんど数少ないんじゃないかなと思うけどね。逆に頭入らない。ありすぎて」

奥能登2市2町の社会福祉協議会では、直接チラシを配るなどして、ボランティアの情報を再発信しています。

今後、避難先から戻ってくる人も増えるとみられ、ボランティアニーズの掘り起こしなど、活動を拡大する取り組みを継続していくことが求められています。

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