クマによる人身被害増えるおそれ 石川県が「出没警戒準備情報」を発表

石川県は今シーズン、クマによる人身被害が増える恐れがあるとして、26日「出没警戒準備情報」を発表しました。

県内では今年に入りすでに7件のクマの出没情報があり、人身被害を防ぐため対策を含め注意を促しています。

16日に白山市のブナオ山観察舎から撮影されたものですが、よく見るとクマが木に登ってサクラを食べています。

センターの職員によりますと、映っているのは親子で、ブナの実だけでなく花を食べることはよくあるそうですが、サクラを食べているのは初めて確認したということです。

4月に県が行った調査で、今年はクマのエサとなるブナの実は凶作が予想されていて、県は「出没警戒準備情報」を発表しました。

県自然環境課・野上達也さん「きょうの出没警戒準備情報は秋に向けての発令だが、これから山菜採りなど山へ入る機会も増えてくると思う。そういったときには複数で入るとか、クマを引き寄せる生ごみなどを野外に放置しないなど対策をとってもらいたい」

出没警戒準備情報の発令は2022年以来2回目で、県は各市町や住民に早めの対策を呼びかけています。

県では18日、過去5年間の情報をもとに「クマ出没分析マップ」を県のホームページ上に立ち上げています。地図上にはクマが出没した場所にマークがされていてタッチするとクマが出没した時間や場所、状況などが確認できます。

緑色のマークは「森林からの出没」、青色は「河川からの出没」オレンジ色は「食べ物などクマを引き寄せる物による出没」と3つの要因に色分けされています。

県では、県民にこのマップを活用し、より一層の対策強化に役立てて欲しいとしています。

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