兵庫県の記者聴取「変更指示できない」 知事、新聞労連の抗議受け 批判文書問題

兵庫県の斎藤元彦知事=2022年8月1日、神戸市中央区、兵庫県庁(撮影・秋山亮太)

 兵庫県の斎藤元彦知事らを批判する文書を巡り、報道機関にこの文書を受け取ったかどうかを聴取した県に対し新聞労連が出した抗議声明について、斎藤知事は26日の定例会見で「人事当局の調査方法は把握していない。報道の自由を侵害しない範囲で適切に対応することが必要」としつつ、「今回は私が調査対象者であり、人事課に調査方法の変更を指示できない」と述べた。

 また、県議会の丸尾牧議員(無所属、尼崎市選出)が24日に要望した第三者機関による文書内容の調査に対して、斎藤知事は「人事当局の客観的調査に加え、公益通報制度でも調べており、第三者性は一定担保されている」と否定的な姿勢を見せた。(前川茂之)

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