債券・株式に資金流入 日本株は13年5月以来最大=BofA週間調査

[ロンドン 26日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ(BofA)の週間調査によると、24日までの1週間は引き続き債券ファンドに資金が流入した。株式ファンドも流入超となった。調査はEPFRのデータを基にしている。

債券ファンドには44億ドルが流入。18週連続の流入超となった。ただ、米国債は3カ月ぶりに資金が流出した。

株式ファンドには36億ドルが流入。米国株ファンドは42億ドルの流入。日本株には2013年5月以降で最大の59億ドルが流入した。

新興国債券は資金流出が再開。新興国株式は3週連続の資金流出となった。

BofAの投資ストラテジスト、マイケル・ハートネット氏は「ソフトランディング」よりも「ノーランディング」のシナリオの方が可能性がはるかに高いと指摘。

成長加速主導の「良い」ノーランディングは「特に景気敏感株にとってポジティブなリスク」だが、インフレ加速主導の「悪い」ノーランディングは「相対的にネガティブなリスクであり、ボラティリティーと実物資産にポジティブだ」と述べた。

同氏は中国株がバリュエーションとポジショニングの面で節目を抜けたと指摘。ハイイールド債も本格的な不動産危機が発生していないことを示唆しており、「中国以外ならどこでも」というトレードが反転し始めていると述べた。

市場心理を測るブルベア指標は5.0から5.1に小幅上昇。ヘッジファンドがS&P総合500種指数のショートポジションを減らしたことや、クレジット市場の良好なテクニカル要因、キャッシュ水準の減少が背景。

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