複数年契約を結んだヒュルケンベルグはアウディF1の一員に「ドイツ製PUを搭載し自動車ブランドを代表するのは光栄なこと」

 4月26日(金)、ステークF1チーム・キック・ザウバーは、今年限りでマネーグラム・ハースF1チームを離脱するニコ・ヒュルケンベルグが2025年よりチームに加入することを発表した。ザウバーとヒュルケンベルグは複数年契約を結んでおり、ヒュルケンベルグは2026年よりF1に参戦するアウディのステアリングを握ることになる。

 2010年にF1にデビューしたドイツ人のヒュルケンベルグは、2013年に1シーズンだけザウバーに所属しており、12年ぶりに古巣へ復帰することになる。ヒュルケンベルグは2019年に一度F1のシートを失ったが、2023年にハースのシートを得た後は、混戦の中団勢のなかで特に予選において光るパフォーマンスを見せてきた。レースに関しても、今年は第5戦終えた時点ですでに3度の入賞を果たしている。

 ザウバーへの移籍を発表したヒュルケンベルグは、チームのプレスリリースに次のようにコメントを寄せた。

「2013年に一緒に仕事をしたチームに戻ることになった。スイスの力強いチームスピリットには思い出がある。アウディで戦えるということは、とても特別なことだ。ドイツのメーカーがこのような決意を持ってF1に参戦することは、唯一無二のチャンスだ。ドイツ製のパワーユニットを搭載し、このような自動車ブランドのファクトリーチームを代表することは、僕にとって非常に光栄なことだ」

 またザウバー・モータースポーツAGのCEOであり、今後アウディF1のCEOを務めることになるアンドレアス・ザイドルは、ヒュルケンベルグについて、アウディのF1プロジェクトにおいて重要な役割を果たすことになると語った。

「2025年からここヒンウィルにニコを迎え入れ、彼とともにF1に参戦できることを大変嬉しく思っている。彼のスピード、経験、そしてチームワークへのコミットメントによって、彼は我々のチーム、そしてアウディのF1プロジェクトの変革に重要な役割を果たすだろう」

「当初から、長期的なものを一緒に作り上げることについて互いに関心を持っていた。ニコは優秀な人となりを持つ人物であり、彼の意見はプロフェッショナルなレベルでも個人的なレベルでも、マシンの開発とチームの強化の両方において進歩するために我々を助けてくれるだろう」

ザウバー・モータースポーツAGのCEOを務めるアンドレアス・ザイドル

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