「バーチャルめざましくん」 映像情報メディア学会の2023年度 技術振興賞コンテンツ技術賞を受賞!

「バーチャルめざましくん」が映像情報メディア学会の2023年度 技術振興賞コンテンツ技術賞を受賞!2024年4月25日(木)の『めざましテレビ』の放送では、めざましくんが喜びと感謝を伝えました。

【画像5枚】ゲームコントローラーで簡単操作!タブレットのカメラで表情認識!コンテンツ技術賞を受賞した「バーチャルめざましくん」を写真で見る

番組演出への貢献、コンパクトな機器を用いたシステム、専門的な技術を必要としない操作性、トラブルなく運用できる安定性が評価される

映像情報メディア学会の技術振興賞コンテンツ技術賞は、毎年、選考委員会が設けられ、映像情報メディアに関する優れた業績に対して贈られるものです。

フジテレビ朝の情報番組『めざましテレビ』のマスコットキャラクターである「めざましくん」は、2023年4月に『めざましテレビ』が放送開始30年目を迎えるにあたり、リアルタイムに動くことができる「バーチャルめざましくん」が開発され、番組史上初めてスタジオに登場。以降、日々の番組に出演し続けています。

「バーチャルめざましくん」はフジテレビ独自のバーチャル技術で実現。3DCG(3次元コンピューターグラフィックス)として作成したキャラクターを、タブレット端末を使って動かすことができます。体の動きは、ボタンやレバーにパターンを仕込んだゲームコントローラーで指示。

また、タブレットのカメラを利用した表情認識技術により、操作者が目をつぶったり口をすぼめたりと表情を変化させるのに応じてキャラクターの表情も変化します。タブレット画面に表示されたキャラクターとスタジオカメラの映像とのリアルタイム合成により、あたかもスタジオの中にいるかのような表現が可能になりました。キャスターの隣で笑顔を振りまくなど、表情豊かに動き回り、番組に彩りを添えています。

「バーチャルめざましくん」は、番組演出への貢献に加え、タブレット端末やゲームコントローラーというコンパクトな機器を用いたシステム構成、専門的な技術を必要とせずに番組スタッフ自身で扱うことができる操作性、そして毎日の生放送でトラブルなく運用できている安定性が高く評価され、今回の受賞となりました。

めざましくんは井上清華アナウンサーに受賞の感想を聞かれると、「照れるなぁ。ありがたい!みんな、ありがとう!」と喜んでいました。

表彰式は2024年5月に行われる予定です。

「バーチャルめざましくん」プロデューサー戸塚晶久(フジテレビCGプロデュース部)コメント

めざましくんが生でスタジオを動き回る、めざましテレビの関係者の誰もが夢見ていたことが実現したことだけでも嬉しかったのですが、それで名誉ある賞をいただき、とても感動しています。めざましテレビ30周年に花を添えることができました。

約2年半前に、本システムの開発者である落合信人(フジテレビCGプロデュース部)を中心にフジテレビの美術と技術のスタッフが有志で集い、進歩が目覚ましいデジタル技術を日夜研究し、実践してきました。足が滑らかに動く仕組みは落合がドラマのVFXに生かそうと独自に作ったプログラムを活用したものです。こうした取り組みの積み重ねがバーチャルめざましくんで花開いたと考えています。

これからも美術、技術のスタッフで力を合わせて新たな技術に取り組み、視聴者の皆さんに喜んでいただけるコンテンツ開発に結び付けていきたいと思います。

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