岩手ビッグブルズ、前半戦の出遅れ響く 6季ぶりB2も1年で降格

複数人で相手に重圧をかける岩手の選手。1試合平均失点は14チームで2番目に少なかった=21日、盛岡市・タカヤアリーナ

 バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)に6季ぶりに挑戦した岩手ビッグブルズは、前半戦の出遅れが響いた。20勝40敗で、東西両地区の14チーム中13位。上位相手にも健闘した後半戦の守備に手応えはあったものの、1年で無念の降格となった。

 開幕前に鈴木裕紀ヘッドコーチ(HC)は「昨季に続き強度の高いディフェンスが前提。攻撃のパターンも増やす」と語っていた。スピード、当たりの強さ、シュート精度など個の力が高いB2のチームに組織力で対抗。細部にまでこだわった戦術の浸透を攻守で目指した。

 しかし「前半戦はなんとか勝率5割を目指し、そこから尻上がりで上げていきたい」と指揮官が思い描いた通りにはいかなかった。外国籍選手の合流が遅れ、5対5の試合形式の練習がほとんどできないまま開幕。前半30試合は7勝23敗(勝率0.233)で、想定以上に敗戦が続いた。

(佐々木)

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