『JKと六法全書』日向亘、検察官目指す熱き男子高生演じて「悠の地盤も大切に表現していきたい」

By TV LIFE

この春、期待の新人女優・幸澤沙良を主演に迎え、かつてない法廷ドラマが誕生。それが、金曜ナイトドラマ『JKと六法全書』(テレビ朝日系)だ。なんと主人公は、史上最年少で司法試験に一発合格した、現役女子高生弁護士=JKB。弁護士として奔走しながら高校にも通うJKBが、法廷や学校で旋風を巻き起こしていくさまを描く。

今回は、そんな本作で主人公・桜木みやび(幸澤)の転校先の同級生であり、法律研究会の主宰を務める渡辺悠役の日向亘さんにインタビューを敢行。特捜部副部長の父を持ち、自身も検察官を目指す悠の役どころや演じる上で意識していること、今後の見どころなどを聞きました。日向さんにとってなくてはならない“大切な存在”の話題も…!


◆本作は女子高生弁護士=JKBが主人公という斬新な物語ですが、最初に設定を聞いた時はどう感じましたか?

最初にお話を知った時は今までに聞いたことがない設定で、どのような物語なのだろうと想像がつきませんでした。実際に高校生で司法試験に合格された方がいるというのもお聞きしていたのですが、一体どういう日常を歩まれているのかが思い浮かばなくて。でも、いざ台本を読んだら学校にいる時はどこにでもいるような普通の女の子、弁護士として働いている時は法律を知り尽くしたプロというみやびちゃんの2つの顔が魅力的に描かれていて、“JKB”として躍動する姿がリアルに想像できたんです。物語としても、学校と法曹という2つの世界のミックスがとても面白いなと思いました。

◆そんな本作で、日向さん演じる悠はみやびの正体を知らず法律研究会に誘い、自身も“弱い立場の人たちの役に立ちたい”と検察官を目指す真っすぐな青年です。

悠は検察官で父親の姿を見て育ち、“いつかお父さんのようになりたい”という思いを抱いている少年です。学校で法律研究会を立ち上げ、夢を追いかけて、周囲をも巻き込んで一生懸命頑張ってはいるのですが、いかんせんみんなとは法律への熱量に差がありいつも空回りしてしまう…そんなところに愛しさを感じています。2話では彼女が弁護士とは知らずにちょっと上から目線で法律のことを教えていくのですが、それも言葉にとげがあるわけではなく、“こいつ分かってないないなぁ”とかわいらしさを感じられるキャラクターで。そういう状況でも孤立せず、周囲のみんなが温かく見守ってくれているのも普段の悠の人間性あってこそだと思うので、せりふだけでなく、そんな彼の地盤も大切に表現していきたいです。

日向亘

◆そんな悠に共感できる部分はありますか?

悠は周囲を鼓舞しつつも実は不安を抱えていたり、自分の言葉1つひとつに完璧に自信を持てているかというと実はそうではないんです。僕自身も“こうだ”と思って何か行動し始めても“これで合っているのかな”と、途中で怖くなってしまうことがあるので、そういうところは僕にも通じているのかなと思いながら演じています。

◆主演を務める幸澤さんの現場での印象はいかがでしょうか。

幸澤さんは人一倍せりふも多く、専門用語も多いので、すごく大変だろうなと思いながら拝見しています。まだ現場に入ったばかりで互いに知らないことばかりなのですが(※取材当時)、これから一緒にお芝居を重ねていく上で、幸澤さんのいいところをどんどん吸収していきたいです。

◆それでは、主人公・みやびに感じる魅力は?

みやびちゃんはおそらく元々才能があり、人より優れた力を持っている、いわば天才ではあるのですが、高校生で弁護士になるというのは相当な努力もしてきたと思うんです。でも、学校生活では一切そういう雰囲気を出さず、周囲を下に見ることもなく、なんなら悠のような素人に法律について何か意見を言われてもカッとなることなく素直に受け入れる、その謙虚さがすてきだなと思います。

日向亘

◆みやびにとっての六法全書のように、日向さんご自身にとってのなくてはならない、いつも持ち歩いているものは?

1人でいる時は基本的に音楽を聞いています。いつも音楽に気分を上げたり、背中を押してもらったりしていて、僕の日常においてなくてはならない存在のひとつです。
(音楽活動の予定は?と問われて)いやいや…。以前事務所のイベントで歌わせてはいただいたのですが、音楽は聞いているだけで楽しいですし、友人たちとカラオケで歌うのが好きです!(笑)

◆最後に、今後の悠の見どころを教えてください。

悠はそこまでメンタルが強いわけでなく、ただでさえ優れたお父さんを見て育ち、プレッシャーや劣等感のようなものを感じている中で、今後みやびちゃんが弁護士であることを知ってしまいます。これから手塩にかけて育てようと思っていた同級生が実は弁護士だったというのを知ってしまった悠がどう転がっていくのか…。ぜひ、その行方も楽しみに見ていただけたらうれしいです。

日向亘

PROFILE

日向亘
●ひゅうが・わたる…2004年3月18日生まれ。群馬県出身。A型。近作に『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』『どうする家康』『君となら恋をしてみても』『うちの弁護士は手がかかる』『マルス―ゼロの革命―』『GTOリバイバル』などがある。

番組情報

『JKと六法全書』
テレビ朝日系
毎週金曜 後11時15分~深夜0時15分ほか

番組公式HP:https://www.tv-asahi.co.jp/jk-roppouzensho/

●photo/徳永徹 text/片岡聡恵

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日向亘

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