「地震体験車」で巨大地震の揺れを体感 震度6強「わかっていても頭が真っ白に」危機意識を高める

豊後水道を震源とした地震から1週間余りが過ぎました。
いつ何時起きるか、予測が難しいのが地震です。
「地震体験車」に乗り実際に巨大地震の揺れを体感してきました。

今月17日の夜に発生した地震。
豊後水道を震源とし、愛媛県では最大震度6弱を観測し、広島県内でも呉市や江田島市などで震度4を観測しました。
いざという時、どう対処すればいいのか?揺れを体感できる「地震体験車」で、その恐ろしさを体感しました。

【加藤キャスター】
「こちらの車では震度2~7を体験できるということで、実際にどの程度の揺れになるのか体験してみましょう」

今回の地震によって県内で観測された震度4の揺れとは?

【震度4・加藤キャスター】
「ゆっくりと体が横に揺れているのを感じますが、実際に座っている姿勢を維持することができます」

一見、大丈夫そうにも見えますが、この地震に対する意識が大きな課題となっています。
民間の保険会社の地震に対する意識調査で行われた「大きな地震が発生する可能性を考えているか」という質問に対して、広島県を含む中国エリアはワースト1位の結果に。
地震に対する危機意識が全国で最も低いことがわかりました。
一方で、「南海トラフ地震」で想定されている震度は県内では最大6強です

【震度6強の揺れを体験・加藤キャスター】
「事前にわかっていますが、かなり激しい揺れです。すぐに身を守ろうと、机の下に移動しようとしても、なかなか入ることができません。(なんとか入って)机が固定されているのでつかまることができますが…実際の住宅で固定されていないと非常に恐ろしい揺れです」

Q震度4と6強の違いは?

「体感としては2倍~3倍の違いを感じます」

南海トラフ地震は今後30年以内に70~80%の確率で発生するとされています。まずは、地震に対する危機意識を高めることが必要です。

<スタジオ>
【加藤キャスター】
地震体験車、「これから揺れが来るよ」ということがわかった上でも、やはり、なかなかつかまるものがないと非常に恐ろしいな。というのを改めて感じました。
【中西敦子キャスター】
私も震度7の揺れを体感したのですが、事前にわかっていても、やはり心臓がずっとドキドキしてしまって、そして何よりも、頭が真っ白になって、揺れている最中なにも考えられないので、事前の準備の大切さというのを改めて強く感じました。
【加藤キャスター】
緊急地震速報の音で驚かれるという方も多いと思いますが、県が毎年実施している意識調査では、まず、災害時の避難場所経路を確認した人の割合は、2017度と比べると15・2ポイント上がっています。ですから、意識されてる方は増えています。

一方で、家具などの転倒防止を行っているという方の割合は、2017度と比べても微増0・3ポイントということで、あまり変わっていない。25日のニュースでは、豊後水道の地震をきっかけに、突っ張り棒を買う方が増えたというニュースもありましたので、このあたり、ますます変わってくるといいと思います。

そして、この調査では水害土砂災害リスクの認知度も調べていますが、こちらは7割を超えているというデータもあって、当然、広島、西日本豪雨も含めて大きな災害がありましたから、このあたりの意識は高いということなんですけれども、これから先、やはり地震に対する意識を高めていくことが非常に重要と言えそうです。

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