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2024年4月26日に公開された動画でのテーマは「衆院補選東京15区候補者乱立トラブルも」です。
ゲストに朝日新聞政治部記者の今野忍氏と産経新聞デジタル報道部政治担当デスクの水内茂幸氏をお招きし、東京15区の各政党の裏話や注目ポイントについて語っていただきました。
自民党関係者が語る自民票の分析結果？！とは？
【このトピックのポイント】
・小池都知事が電話で謝罪？！乙武氏擁立の裏話を披露
・自民関係者が語る！自民支持層の投票先の調査結果とは？！
・1カ月前では想像できない「奇妙な逆転現象」とは？！
東京15区の情勢分析
東京15区の立候補者は、届け出順でNHKから国民を守る党の福永活也氏、無所属の乙武洋匡氏、参政党の吉川里奈氏、無所属の秋元司氏、日本維新の会の金澤結衣氏、つばさの党の根本良輔氏、立憲民主党の酒井菜摘氏、日本保守党の飯山陽氏、無所属の須藤元気氏の9人です。
MC伊藤由佳莉「立候補者の顔触れをご覧になっての印象はいかがでしょうか？」
水内氏「面白いですよね。実に面白い！近年にないくらい面白い選挙だと思いますよ」
今野氏も「誰が勝ったらどの政党が勝ちになるのかもよくわからないほど入り組んだ状況だ」と語っていました。
各社の調査結果によると、現在の情勢については、一貫して立憲民主党の酒井氏がトップです。その後に、維新の金澤氏、無所属の乙武氏、無所属の須藤氏、飯山氏が続きます。
「全体として酒井さんがちょっとだけ頭が出ていて、2位から5位くらいまでの方は、調査によって数ポイント単位で順位が入れ替わっている状況」と水内氏は解説しました。
自民党の推薦見送り騒動の裏側を解説！
裏側を取材されているお2人にお伺いしたいのですが・・・。
「乙武さんについて、当初自民党が推薦する予定という話が結果的にナシになったのはどういう経過なのでしょうか？」とMC伊藤が質問。
東京15区は2代続けて自民党議員が不祥事で辞任。今回の補選では、長崎は不戦敗で、島根は厳しい情勢です。東京15区で自民が推薦した候補者が当選すれば「岸田政権として最低限の恰好だけはつくと考えていたのでは」と水内氏。
当初、自民党の茂木幹事長が記者会見で乙武氏を推薦する意向という話がありました。この経過について、今野氏は「自民東京都連会長の萩生田さんと公明党の東京代表の高木さんに小池都知事自らが『乙武さんが出るからよろしく』と電話をした」という裏話を披露しました。
では、一度表明された乙武氏の推薦の話がなぜ見送られたのでしょうか？
水内氏は「誤算があった」と語ります。
1つめの誤算は、乙武氏自身が、自民党の推薦をいらないと判断したことです。
「そういうもの（自民党の推薦）がなくても勝ち切れると（乙武氏が）思ったのではないか？」と水内氏は推察します。
今野氏は「裏金問題で自民党への逆風が強いので、自民の推薦がない方が自分の評価が上がるという計算が働いたのでは」とコメントしました。
その後、小池都知事は萩生田氏と高木氏に謝罪の電話を入れたそうです。
今野氏は「小池都知事は、7月の都知事選のために自民党と公明党に恩を売りたかったのでは？」と推測しました。
さらに「公明党（の動き）にも誤算があった」と水内氏。自民党のある議員は、乙武氏の政策は公明党の政策とも親和性が高く「一緒にやっていけるのではないか」と話していたとのこと。当初、自民党が推薦したいと言ったら、公明党もついてくると思っていたふしもありました。
しかし、創価学会の女性部の人たちが不倫するような人は許せないという感じになってしまいました。
この件について水内氏は「正直言うと、泥水すすっても、自民党の推薦をもらいながら頭下げて回るっていうのが大事じゃなかったかな」と見解を述べました。
保守票が分裂？！票の行方を分析
自公の候補者が不在の中、いわゆる保守層の票はどこに行くのでしょうか？
保守政党としては日本維新の会、参政党、日本保守党が出てきています。
「日本保守党の飯山さんの街頭演説がすごかった」と両氏はコメント。
水内氏は「金澤さんも街頭演説をいっぱいやって、一生懸命」と印象を語りました。
今野氏は「元自民党の秋元さんも保守。今回は結局、自民票はどこに行くのか？」と疑問を投げかけます。
水内氏が自民党の関係者から聞いた話によると「自民党が、自民党支持層がどこを支持しているかを分析した結果、綺麗に5分割ぐらいに分かれていた」そうです。
誰かに全体の5割などが集まることなく、金澤氏、飯山氏、秋元氏、乙武氏などそれぞれが10％台位に収まっていたとのこと。
須藤氏は、そもそも格闘家としての知名度もあり、れいわ新選組の政策と親和性が高いため、れいわ支持層の票が集まる可能性も。
現状を「混戦状態」と今野氏もコメントしました。
選挙前は乙武氏で与党票を合わせれば、自民が逆風でも勝てるのでは？と言われていました。しかし、蓋を開ければ、保守系の候補が何人も出馬して保守系の票が割れ、立憲の酒井氏の所に票が集まった結果一歩抜け出しています。
水内氏「1カ月前にはちょっと考えられないような奇妙な逆転現象」
つばさの党は、選挙妨害が話題となっています。
MC伊藤が「つばさの党は、年金制度改革などの政策の問題などで論戦を盛り上げてほしいですね」と話すと両氏も同意。
独自の戦いをしているNHKから国民を守る党の福永活也氏は「都知事選を見据えた擁立なのではないか」と話していました。
東京15区の注目ポイントは？
今野氏は注目ポイントに「自民の票がどこにどれだけ流れるか？」を挙げました。
小池都知事が推す候補者や野党の保守系に自民の票がどのくらい行くかを注目しているとし、「長崎の補選と同様に立憲と維新の戦いにも注目だ」と語っていました。
水内氏は、立憲の候補者を日本共産党が自主的に支援している構図に注目していると語ります。
また、マニアックな話として「国民民主党の動きが面白い」と両氏。
国民民主党は、東京15区では、小池都知事と組むことを選び、長崎3区と島根1区では立憲民主党を応援しています。去年は自民党に近づく姿勢だった玉木氏が、「今はちょっと自民党から離れているように見える」と水内氏。こういう視点から見ても面白いと話していました。
最後に、9人も候補者がいる東京15区補選は「駅に行って、街頭演説を見ると面白い！」とおすすめをしていました。
動画本編はこちら！
自民票の行方は？！自民党関係者から聞いた裏話も暴露！
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