関東鉄道、京成電鉄の完全子会社へ

関東鉄道の車両

京成電鉄、関東鉄道は26日、株式交換により、関東鉄道を京成電鉄の完全子会社とすると発表した。

京成は、関東鉄道の前身である鹿島参宮鉄道、および常総筑波鉄道の株式を、それぞれ1959年から保有している。2019年以降、京成は関東鉄道の株式を追加取得。現在は関東鉄道の60パーセント超の株式を保有し、連結子会社としている。

両社では、不透明さがある将来的な経営環境への対応が求められていることや、両社がともに独立して企業運営を進めている現状、経営資源の効率的な利活用や機動的な意思決定などが必ずしも十分に実施できていないとの背景を説明。関東鉄道において京成以外の株主が存在する現状では、同株主らとの関係性の配慮などもあり、京成から関東鉄道への経営資源投入は、完全子会社化した場合と比較すると抑制的なものにならざるを得ないとしている。

これらの環境をふまえ、京成は2023年11月、関東鉄道に対し、株式交換による完全子会社化に向けた初期的提案を実施。そして今回開催した両社の取締役会において、株式交換を実施することを決議し、株式交換契約の締結に至った。

京成グループでは、2022年にも、新京成電鉄が京成の完全子会社となっていた。同社は2025年4月1日付で、京成への吸収合併が予定されている。

京成と関東鉄道の株式交換契約の効力発生日は、9月1日を予定している。

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