北欧発のイケア 期間限定で秋田初上陸

北欧発の家具メーカー、イケアが、秋田市内に26日からの期間限定で店を構えました。

どんな店なのか、藤田裕太郎アナウンサーがお伝えします。

北欧スウェーデン生まれの家具メーカー、イケアの店舗が、6月末までの期間限定で、秋田市御所野のイオンモール秋田内にオープンしました。

雑貨のほか、コンパクトなサイズの家具もそろっていて、イケアが長年取り扱ってきた、ロングセラー商品も販売されています。

藤田裕太郎アナウンサー

「なんでもしまえるキャスター付きのワゴン。こちら1999円で販売されています。びっくりしますよね。ただこれはこれは今まで2299円ともう少し高い値段がついていたんですけれども、価格を見直して販売しているということなんです」

リーズナブルな価格を強みとしてきたイケアは、物価高騰が続く中でも、買い求めやすい価格で商品を提供することを決め、根強い人気がある商品の一部を、今月から値下げしました。

イケアが日本に初めて店舗をオープンしたのは2006年で、東北では、仙台に常設の店があります。

秋田市に期間限定でオープンした店舗で扱う商品は、イケアの全商品、およそ9500点のうちの、240点です。

午前10時のオープンを前に、店の前には行列ができていました。

オープンしてからしばらくの間、客足が途絶えることはなく、一度に店に入る客を制限しながら営業が行われていました。

イケアは現在、全国の10の都道府県に常設の店を構えています。

今年1月には、群馬県でも新たな店をオープンするなど、常設の店舗は関東地方に集中していますが、関西や九州にも店舗網を拡大させています。

一方、常設の店がない都市でここ数年行っているのが、今回、秋田市でオープンしたような、期間限定での出店です。

これまでに、9つの府と県で期間限定の店舗をオープンしてきました。

常設の店がある宮城県以外の東北で期間限定の店舗がオープンしたのは、秋田が2例目です。

全国のあらゆる街でオープンしているわけではない期間限定の店舗が秋田で開催されたとなれば、次はいよいよ…という待望論が聞こえてきます。

藤田アナウンサー

「常設の実店舗が秋田で出来る可能性はいかがでしょうか」

イケア仙台店長 小田切大さん

「断言してはいけないですけれども、私がいま言えるのは、いろいろな形でオムニチャネルという中で、一番最適な方法、形態は何かというのも検討は続けてまいりたいと思っています」

小田切さんが口にした「オムニチャネル」とは、イケアの商品を様々な場所や方法で知ってもらおうという戦略です。

去年、秋田市土崎に商品を受け取る拠点を設置したり、期間限定の店舗を開いたりするのはこの戦略の一環で、新たな顧客の獲得を目指しています。

県内で大型店舗がオープンする可能性は、現時点では高くはなさそうですが、秋田での「イケア人気」が高いことは確かだそうです。

小田切さん

「去年の10月に受け取りセンターを秋田の土崎の方で始めて、確実にたくさんのご依頼をいただいてまして。1時間かけてセンターまで受け取りに来てくださったり、横手や本荘の方からも来られていると聞いて、やっぱり仙台に行くよりは秋田で受け取ってという方も多いんだと実感しました」

イオンモール秋田内の店舗は、6月30日までの営業です。

別の期間限定の店舗では、反響の大きさから営業期間を延長したケースもありますが、秋田の店舗も営業期間を延長する可能性があるかどうかは、現時点では未定だということです。

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