与野党一騎打ちの島根1区 衆院補選 終盤情勢…錦織候補「逆転の錦織は浸透しつつある」亀井候補「最後の3日が怖いんですよ」

岸田政権の命運も左右するといわれる衆議院補欠選挙は28日の投開票日まで残り2日となりました。
全国3選挙区のうち唯一の与野党直接対決として注目を集める島根1区の終盤の情勢を取材しました。

衆議院補欠選挙島根1区には届け出順に、自民党新人で公明党が推薦する錦織功政さん55歳と、立憲民主党元職の亀井亜紀子さん58歳の2人が立候補しています。

自民・新 錦織功政 候補
「大変厳しい選挙戦の状況ではございます。私はこの逆風の中であっても自分の志や政策の方向性というのを決して曲げることはなく、これからも残りの3日間、全身全霊を傾けて各地で選挙戦を繰り広げて参ります。」

終盤戦、選挙カーに貼られた「逆転のにしこり」のステッカー。

自民党 小泉進次郎 議員
「今回の選挙、残り8日間、合言葉はこれです。逆転の錦織。逆転の錦織。」

BSSの調査では序盤から相手候補にリードを許す自民党新人の錦織さん、この合言葉で逆転勝利を目指します。

自民・新 錦織功政 候補
「確実にこの逆転の錦織という名前は、浸透しつつあるんじゃないかなと思ってます。」

そして、石破茂元幹事長は応援演説の末尾に知人への投票呼びかけを訴えます。

自民党 石破茂 元幹事長
「今、錦織入れようと思っている人だけじゃ足りないんだ。声かけてもらったら8割入る。かけてもらわなかったら入らない。」

党の要職を次々島根入りさせる相手候補に対し、錦織陣営では岸田総理らが動員力を見せつける一方、地元の国会議員たちが同行して新人候補を補佐します。

自民・新 錦織功政 候補
「自民党の本部と島根県連とが一体になってですね、支えてくれておりますので、私は何の憂いもなく政治活動ができています。」

陣営によると、最終日には逆転できる手ごたえがあるとのこと。党の支持者が多い郡部などを中心に支持を訴え1票の着実な積み重ねを図ります。

一方、BSSの調査で序盤から先行していた立憲民主党の元職・亀井亜紀子さん、逆に危機感を強めています。

立憲・元 亀井亜紀子 候補
「メディアに多少いいこと書かれても自民党っていう大きな組織と戦っているので全然安心できません。1人でも2人でもご支持の輪を広げて下さい。28日の投開票日ここにいらっしゃる皆さんと一緒に喜びたい」

これまで泉健太代表をはじめ、幹部クラスの議員が毎日のように島根入りし、党をあげて総力戦を展開しています。

立憲民主党 枝野幸男 元代表
「この島根から政治が変わる、その大きな1歩を踏み出すことができると私は思っています。」

立憲民主党 岡田克也 幹事長
「もう残された日はわずかです。皆さんから広げて下さい、さらに5人10人と声かけて下さい。政治を一緒に変えようと叫ぼうではありませんか」

このほか、安住国対委員長など、都市部に連日国会議員が応援に入る一方、亀井さんは今週、隠岐地区にも足を運び支援を訴えてきました。

立憲・元 亀井亜紀子 候補
「最後の3日が怖いんですよ、本当に最後の3日で自民党はひっくり返す底力を持っていますから油断せずにとにかく攻めていきます。」

1票を積み重ねる組織戦を展開する
相手候補に対し、無党派層の取り込みを図りたい亀井陣営が注目する「投票率」。投票日はゴールデンウイーク中となります。

立憲・元 亀井亜紀子 候補
「最後の3日間って言いますし、そんなことを言われながら、勝てなかったら悔しいですし、それは忘れてとにかく攻めていかないとと思っています。」

無党派層をいかに取り込めるかが勝敗の行方を左右するとみて、松江市を重点エリアに終盤戦に臨みます。

投票日はあさって28日で即日開票されます。

© 株式会社山陰放送