最大10連休GW「鳥取砂丘の夏は本当に危険」いよいよゴールデンウイーク…ドローン巡視強化へ

最大で10連休のゴールデンウイークが始まります。
コロナ禍明け初のゴールデンウイークで各地ににぎわいが戻るとみられますが、26日の山陰地方は早くも夏日を観測。
暑さに注意が必要です。

記者 安松裕一
「午後1時の鳥取砂丘です。風があり心地いいんですが、歩くとやはり汗がにじみ出ます」

最高気温27.2度と今年最も暑くなった鳥取市。鳥取砂丘には26日も多くの観光客が訪れ季節外れの暑さに馬の背まで往復した人は…。

観光客
「険しい山を登って来ました」
「大変、しんどい」

高気圧に覆われた山陰地方。
午後3時現在で鳥取の27.2℃をはじめ松江で26.2℃境で25.3℃など、山陰両県全ての観測地点で20度を超え、6月中旬並みとなったところもありました。

こうした中、注意が必要なのは熱中症。

ゴールデンウイークや夏場の観光を控え24日、砂丘の関係団体などが集まり熱中症対策について話し合いました。

「鳥取砂丘の夏は本当に危険で、毎年多くの方が熱中症やその疑いで搬送されているような状況です」

県内では昨年度、熱中症などで645人が搬送されこのうち鳥取砂丘では、51件の救護案件がありました。

傾向としては馬の背まで行った帰りに体調不良になり午後3時台の発生が多かったということです。

熱中症に関しては環境省と気象庁が例年発表している「熱中症警戒アラート」の運用が24日から始まりましたが、今年は新たに国内で過去に例のない危険な暑さが予想された場合に発表される「熱中症特別警戒アラート」が導入されました。

これを受け鳥取県もおおむね35℃以上の猛暑日が3日以上予想される場合に注意喚起を行う「熱中症特別警戒期間」を新設。

鳥取砂丘では去年、チラシの配布や注意看板の設置、ドローンによる巡視などの熱中症対策を強化しましたが、今年のドローン巡視は、スピーカーをつけ体調不良者に呼びかけができるようにするほか7月と8月は毎日行うなどさらに強化する予定です。

鳥取県 自然共生課 玉野俊雅 課長補佐
「熱中症対策は予防が一番大事だと思いますので、砂丘に入られる際は、帽子をかぶるだとか飲み物を持って入るだとか、そういう対策をしっかりとっていただいて砂丘に入っていただけたら」

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