LRT開業から8カ月 快速列車 効果のほどは?

とちぎテレビ

LRT・ライトラインは26日で開業から8カ月となりました。4月からは快速列車の運行が始まっていますが、利用者にどんな効果をもたらしているのでしょうか。

4月1日のダイヤ改正で平日に限り初めて設定されたLRTの快速列車。現在の運行は下り線の1日2本で、朝のラッシュの時間帯である午前6時58分と午前7時46分に宇都宮駅東口停留場を出発します。LRTの運行会社によりますと、6時台の快速は新幹線から乗り換えてLRTを利用する人が多い時間帯に合わせていて、7時台の快速は通勤・通学のピークに合わせているということです。停車するのは、商業施設のベルモールにほど近い「宇都宮大学陽東キャンパス」と車両基地のある「平石」、それに「清陵高校」より先のすべての停留場です。全部で19ある停留場のうち6つを通過することで、終点の「芳賀・高根沢工業団地」までをおよそ42分で結びます。

一方で新しい平日のダイヤでは、各駅停車の所要時間も短縮されていて、これまでおよそ48分かかっていたものが、およそ44分にスピードアップしています。快速の42分と各駅停車の44分、その差はわずか2分ほどですが、効果は所用時間の短縮だけにとどまりません。目的地や住んでいるところなどによって利用客を快速と各駅停車に振り分けることで混雑の緩和につながるということです。実際に、快速の列車に乗車して仕事に向かう人からは、効果を実感する声が聞かれました。

4月20日、想定よりおよそ2カ月早く利用客が300万人を突破したLRT。今年度に入り定期券の発行も増えているということで、今後さらなる利便性の向上が期待されます。

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