軍国主義の古い夢からさめるよう希望 中国、日本動向コメント

 中国国防省報道官の呉謙・報道局局長は25日、最近の軍事関連問題について記者の質問に答え、日本が一日も早く軍国主義の古い夢からさめるよう希望していると述べた。

 記者から次のような質問があった。日本の岸田文雄首相はこのほど、中国の核兵器整備の加速は全世界と地域の安定にとって懸念材料だと言った。別の報道によると、日本はこのほど「外交青書」を発表していわゆる「中国の脅威」を言いはやし、中国をこれまでない「最大の戦略的挑戦」だとした。中国のコメントは。

 これに対し呉氏は次のように述べた。日本側の発言は完全な作り話であり、われわれはこれに断固反対する。中国は防御的な国防政策を揺るぎなく実行し、自衛・防御の核戦略と先制不使用の核政策を堅持し、つねに核戦力を国家安全保障に必要な最低レベルに維持し、いかなる形の軍備競争にも参加していない。いかなる国も中国に対し核兵器を使用しない限り、中国の核兵器の脅威を受けることはない。日本は被爆国でありながら、米国に核軍縮を求めるどころか、米国の「核の傘」に頼り、米国の戦略部隊の前線配備に協力し、地域と全世界の戦略的均衡と安定を破壊しており、国際社会が大いに警戒するのは当然のことだ。
 呉氏はさらに次のように指摘した。日本がたえず中国の事をあげつらうのは、平和憲法の縛りから抜け出し、再び昔の軍事拡張の道を歩んでいるその危険な動きを覆い隠すためである。われわれは日本が一日も早く軍国主義の古い夢からさめ、中国に対する事実無根の非難をやめ、地域の緊張要因をつくるのをやめるよう、そして地域の平和・安定のトラブルメーカーにならないよう希望している。〔北京4月25日発新華社=中国通信〕

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