正露丸製造の製薬会社「キョクトウ」が製造過程で不正 業務停止命令

製造した医薬品の試験結果が承認規格を満たしていないにも関わらず、うその記録を作成して出荷したとして、富山県は、胃腸薬「正露丸」などを製造する富山市の製薬会社「キョクトウ」に対し業務停止命令を出しました。

県によりますと、富山市の製薬会社「キョクトウ」は、おととし県が行った調査でデータの不備などが発覚し、去年秋に会社が提出した報告書から、製造した「正露丸」の試験結果が承認規格に適合したとするうその記録を作成して出荷していたことなどが明らかになりました。

不正は、遅くとも2003年ごろから行われていたということです。

キョクトウへの行政処分は、製造業の業務停止が4月30日から5月22日までの23日間、製造販売業の業務停止が4月30日から5月21日までの22日間です。

キョクトウはKNBの取材に対し「すべての関係者の皆様に対し、心よりおわび申し上げます。今後、原因究明を徹底的に行ない、再発防止策を検討して参ります」とコメントしました。

県内では近年、製薬会社の製造不正の発覚が相次いでいて、行政処分が出されたのは、この5年間で今回が7件目です。

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