汚職事件受け県が約900件調査 落札できる最低価格で入札など/千葉県

汚職事件受け県が約900件調査 落札できる最低価格で入札など/千葉県

 千葉県が発注した工事の入札を巡り、県土整備部の職員2人が逮捕・起訴された汚職事件を受け、県が調査が入らず落札できる最低価格やそれに近い金額で入札した案件など900件近くを調べていることが分かりました。

 これは汚職事件を受けて県が設置している検討会議のうち、県庁で冒頭以外非公開で行われた県土整備専門部会で分かったものです。

 県によりますと、県が調べているのは県土整備部全体の過去3年の入札案件のうち、調査が入らずに落札できる最低価格や、それに近い金額で入札した案件と、事件に関与した北千葉道路建設事務所と相手の建設事業者の入札・応札案件で、調査対象は873件に上るということです。

 このほか会議では、県の出先機関の幹部職員と事業者の会食の状況や他県の入札方法などを県が報告し、委員からはリスクのない形での事業者との関係構築や他県の事例を踏まえた入札事務の在り方を検討する必要性が指摘されたということです。

 この事件を巡っては4月末に初公判を控えていて、専門部会の安田博延部会長は今後の会議について、次のように述べました。

 県土整備専門部会 安田博延 部会長
 「どんな内容が公判で明らかにされるのかそれも踏まえてようやく事件の焦点がわかる」「具体的な業者との職員の付き合い方や接点が分かるわけなので、きょうの基礎的な調査検討を踏まえて総合してさらに調査を進めていきたい」

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