去年の水難事故は過去最多 GW目前 マリンレジャーに注意を

マリンレジャーが活発となるゴールデンウィーク。しかし、去年は水難事故の数が過去最多となっていて警察や海上保安庁がマリンレジャーへの注意をよびかけています。

あすから始まるゴールデンウィーク最大10連休となる人もいて、多くの観光客の来県が見込まれていますそれにより例年マリンレジャーも活発になりますが、怖いのが水難事故です。

県警などの発表によると、去年1年間に県内で水難事故にあった人の数は169人で、そのうち59人が亡くなっていて、ともに過去最多となりました。

このうち、マリンレジャーに限ると事故にあったのは93人で、28人が亡くなっていて、初心者でも楽しめるシュノーケリングとスキューバダイビング中の事故が半分以上を占めており海上保安庁の担当者は次のように分析します。

第11管区海上保安本部 小坂和彦 交通安全対策課長
「コロナ禍が明けて、だんだんと観光客の方が沖縄県内の方に来ることが増えてきている。それに伴い、これまでレジャーをされてなかった方などが初めてレジャーをするというところで事故が増えている」

観光客が増える中、経験不足などの要因により発生する事故やはり安全に楽しむために大切なのは装備だと語ります。

第11管区海上保安本部 小坂和彦 交通安全対策課長
「やはりしっかりした装備がとられていない。特に浮具ライフジャケット等を着用されていなくて、潜ってしまって、シュノーケリングに水が入ってパニックになって事故になるということころが結構多くあると考えております。やはりしっかりとライフジャケット浮具をですね、着用していただいて、シュノーケリングに水が入ったときでもパニックを起こさないような格好で活動していただきたい」

シュノーケリングを安全に楽しむための最低限の装備として水中マスク、シュノーケル、フィン、おして、ライフジャケットなど体を浮かせるもの。この4点セットが必須となっていてまた、シュノーケリング以外でも命を守るためには、ライフジャケットの着用が基本となります。しかし、去年ライフジャケットを着けていなかったことで、子供たちの死亡事故も相次ぎました。

去年6月に南城市で、友人らと泳いでいた女子中学生が溺れる事故が発生しその翌月には名護市で友人らと泳いでいた男子高校生が沖に向かって流され、2日後に遺体で発見された事故も発生これらの事故は子どもたちのみでの遊泳という共通点もあります。

第11管区海上保安本部 小坂和彦 交通安全対策課長
「未成年だけで活動していて、大人の目の届かないところで活動して、事故に遭うというところが、結構多く起きております。やはりできるだけ大人の方と活動する、もしくは近くに大人がいて、その大人に声をかけて活動するっていうところを特に気をつけてほしいと思っております」

マリンレジャーはとても楽しいものですが、正しい知識を学び、装備を用意することが必要です。そして、明日からのゴールデンウィーク、子どもたちだけで海で遊ぶことは控えるよう保護者など大人たちが安全管理に注意することが重要です。

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