阪神まさかの4失策で8連勝ならず ひとりで3失策の木浪は反省「しっかり練習します」甲子園騒然 青柳が四回途中5失点KO

 7回、長岡の打球を後逸する木浪(撮影・北村雅宏)

 「阪神2-8ヤクルト」(26日、甲子園球場)

 首位の阪神は2分けを挟んだ連勝が7でストップ。先発・青柳の誤算と、今季ワーストの1試合4失策が全て失点につながる悪循環が敗戦につながった。

 青柳は二回1死から3連打と犠飛で2点を先制された。四回も先頭から連打を浴び、武岡のゴロを木浪がファンブルして無死満塁。ここで投手・小川にストレートの押し出し四球を与えてしまい、3点目を奪われた。

 さらに無死満塁での西川の中犠飛では、近本の送球のカットに入った木浪が、本塁へ送球しようとしてやめた際にボールが手から離れてしまう。ボールが一塁線へと転がる間に一塁走者と二塁走者の進塁を許して、木浪にこのイニング2つ目の失策が記録された。

 青柳は1死二、三塁で丸山和に左前適時打を浴びて降板。7安打5失点(自責点は2)で、今季最短の3回1/3でKOされて2敗目を喫した。

 5点を追う打線は四回に森下の左中間への5号ソロ、五回は代打・糸原の中前適時打で3点差まで迫った。しかし、六回に追い上げムードがしぼんだ。

 六回から登板した3番手・島本が1死二塁から西川に中前適時打を浴びて今季初失点。さらに2死一、二塁では村上の一塁へのゴロを大山がトンネルする適時失策で再び5点差に広げられた。

 七回も木浪が先頭の長岡のゴロをはじき、この試合3つ目の失策。今季ワーストの8失点目につながった。試合後、木浪は「練習しっかりします」と反省の言葉を残した。

 チームの1試合4失策は2023年9月16日・広島戦以来だった。

 2位・巨人が敗れたため、首位はキープ。投手陣は15試合連続被本塁打なしで、球団新記録を樹立したが、後味の悪い敗戦となった。

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